
12月の星空・天文情報です。14日は、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動が極大となります。月明りの影響はあまりなく、条件は良いでしょう。1時間あたりの流星数は50個程度と、多くの流れ星を見られるチャンスです。
「冬の大三角」に注目 惑星と月が接近も

22日には冬至を迎える12月。日の入りが一番早い季節となり、星空を長い時間、楽しむことができます。
宵の空には「冬の大三角」が昇ります。「冬の大三角」は、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結んでできる三角形で、全て1等星以上の星のため、とても華やかです。
また、宵の時間帯には、南西の空に土星、東の空に木星が輝きます。7日には、宵の東の空で月と木星が接近し、冬の夜空を彩るでしょう。
5日は満月「コールドムーン」

12月は、5日8時14分に満月を迎えます。
満月には英語圏で様々な呼び名があります。4月は「ピンクムーン」、6月は「ストロベリームーン」などと月ごとに呼び方が変わります。
12月の満月は「コールドムーン」と呼ばれます。冬の寒さが厳しくなり、夜が長くなる頃であることから付けられたようです。このような呼び名を思い出しながら、月を眺めてみるのも良さそうです。
なお、5日の東京の月の出は16時24分です。
【参考サイト】
The Old Farmer's Almanac
AstroArts
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7日 月が木星に接近

7日は月が木星に接近します。
東京では20時頃、東の空に満月を2日過ぎた明るい月と、マイナス2.6等の木星が昇ってきます。
月と木星が一番接近するのは、日付が変わって8日の3時26分頃(東京の場合)です。この夜は明るくなるまで月と木星が寄り添って輝く様子が眺められます。
8日 水星が西方最大離角

太陽の最も近くに位置する水星は観測が難しい惑星ですが、8日に「西方最大離角」を迎え、日の出前の東南東の低空で見つけやすくなります。太陽からの見かけの角度が最も離れるこの時期は観測のチャンスです。
山や高い建物などで視界が遮られていると、空の低い位置までを見渡すことができません。低空にある水星を見つけるためには、東の空が開けている場所を選びましょう。低空に雲のない、よく晴れた日が観察には最適です。
14日 三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が極大

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14日は、三大流星群の一つ「ふたご座流星群」の活動が極大となります。
国立天文台によると、極大時刻は14日17時頃で、14日夜から15日の明け方にかけてが一番の見頃となりそうです。
月明りの影響はあまりなく、条件は良いでしょう。ピークの時間帯には、1時間あたりの流星数は50個程度と、多くの流星が期待できます。
流星はどちらの方向にも現れますので、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。
23日 こぐま座流星群が極大

23日は、「こぐま座流星群」の活動が極大となります。
極大時刻は1時頃と予想されていて、最も見やすいのは22日深夜から23日明け方となりそうです。
もともと出現数が少ない流星群ですので、見える数は1時間に数個程度とみられていますが、主な流星群としては年間を通して最後の流星群となりますので、流れ星を探してみるのも良さそうです。
12月に入り、夜は厳しい冷え込みとなっていますので、星空観察の際は、万全な寒さ対策をなさってください。

