医療機関・自衛隊が首位＝信頼度、最下位は国会議員―中央調査社

　官僚や銀行、警察など１０業種への信頼度を尋ねたところ、「医療機関」と「自衛隊」がトップだったことが５日、中央調査社（東京都中央区）の調査で分かった。医療機関は前回（２０２３年）と前々回（２１年）に続き３回連続で１位だった。最下位は国会議員だった。

　調査は１０月３〜１３日、無作為に選んだ全国２０歳以上の男女４０００人を対象に行い、１１３８人から面接で有効回答を得た。００年開始で今回が１３回目。信頼感を最高の「５」から最低の「１」まで５段階で尋ね、平均値を算出した。

　医療機関は前回より０．２ポイント減の３．６だった。自衛隊は前回２位（３．６）で、点数は今回も同じだが、点数が下がった医療機関に並ぶ形で首位となった。最下位は国会議員（２．４）で、官僚（２．５）が続いた。

　「信頼されるよう努力してほしい機関・団体」では、国会議員を１番目に挙げた人が６８．９％で最多だった。「閉鎖的で情報公開が進んでいない機関・団体」を二つ選ぶ項目でも国会議員が５５．１％で最も多かった。

　「世論調査への信頼感」を聞くと、「信頼できる」が３０．１％、「信頼できない」が３４．０％だった。「信頼できない」などと答えた理由を複数回答で聞くと「どのように行われているかよく分からない」が４７．５％だった。政治ニュースの取得先を複数回答で聞くと、テレビ（８２．４％）、新聞（４３．５％）などとなった。