「山本1強」曲がり角=れいわ伸び悩み、党内に不満

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2025年12月10日 07:31  時事通信社

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3期目の代表続投が決まり、記者会見するれいわ新選組の山本太郎代表=9日午前、国会内
 8日投開票されたれいわ新選組の代表選で、創業者の山本太郎参院議員が続投を決めた。「一枚看板」の勝利は順当だが、衆参両院議員の支持は約半数にとどまった。国民民主党と参政党に押されて党勢が伸び悩んでいることに加え、閉鎖的な党運営への不満も強い。躍進の原動力だった「山本1強」は曲がり角を迎えている。

 「腐った国会に徹底的にあらがうにはまだまだ力が弱い」。山本氏は9日、国会内で記者会見し、党勢拡大に意欲を示した。

 山本氏は2019年にれいわを1人で旗揚げした。徹底的な政権批判と財政規律にこだわらない弱者重視の政策、立場が異なる野党への攻撃も辞さない姿勢で存在感を発揮。24年衆院選では公示前勢力の3倍となる9議席を獲得し、現在は組織力を誇る共産党と同じ衆参15人の勢力となった。

 ただ、今年の参院選では「手取りを増やす」と掲げた国民民主と、「日本人ファースト」など際立つ政策を打ち出した参政が注目を集め、れいわは1議席増の3議席に終わった。11月の東京都葛飾区議選は定数40ながら議席ゼロ。トップ当選は参政で、国民民主は2議席を得た。関係者は「うちから参政に行ったボランティアがかなりいる。脅威に感じている」と語った。

 こうした状況で行われた結党後2度目の代表選で、山本氏の国会議員票は15票のうち8票だった。要因について、衆院選の元候補は「山本氏以外の意見を認めない体質にある」と指摘。ボランティアからは「代表の物言いがきつすぎて、自分たちも悪く言われる」との声が出ているという。

 所属議員の一人は「正論を言っているだけでは駄目で、そろそろ政策実現をしないといけない」と強調。山本氏も意識しているのか、9日の会見で「政策実現」の必要性に言及し、他党との連携も排除しない考えを示した。ただ、党内では「3年後の次期代表選までに政策実現もできず党が小さくなっていけば、山本氏も厳しくなる」との見方が出ている。 

このニュースに関するつぶやき

  • 山本の個人政党だもの。党首があれでマトモな人が入る訳が無い。他の野党の新人も酷いけどね。
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