旅客船の自動運航、世界初の実用化へ=岡山・香川間で25年度中にも―日本財団

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2025年12月10日 17:02  時事通信社

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時事通信社

自動運航機能が搭載された旅客船「おりんぴあどりーむせと」=10日午前、岡山市中区
 日本財団は10日、自動運航による定期旅客船の商用運航を、2025年度中にも開始すると発表した。財団によると、一般客が乗る定期旅客船が、自動運航技術で商用運航されるのは世界で初めて。不足する船員を補い、人為的ミスによる事故の減少につなげたい考えだ。

 国際両備フェリー(岡山市)が岡山市と香川県小豆島の間で運航する「おりんぴあどりーむせと」に、特定条件下で完全自動運航が可能な機能を搭載。5日に「自動運航船」として初めて国の認証を取得した。11日以降、旅客やシステム担当者が同乗する習熟運航を開始。25年度中の本格運航開始を目指す。

 センサーが周辺の状況を認識し、障害物等があれば新たなルートを自動設定し、かじやプロペラを操作する。危険発生時は手動に切り替える。同財団は20年から自動運航船プロジェクトを開始。国内の海運や造船、通信、商社などと連携し開発を進めていた。今年度中にコンテナ船などさらに3隻の商用運航も予定している。 

このニュースに関するつぶやき

  • 危険発生時は手動に切り替える。 クルーズ船で記念撮影の時に船長が気を利かせてくれて逆光を避けてくれた時は嬉しかったですね。
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