「冬のボーナス教えてください」約3割が100万円以上!? 民間平均42万円“半分は貯金”【Nスタ解説】

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2025年12月10日 21:53  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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12月10日は多くの企業で冬のボーナスが支給される日です。最新の調査では約2割の企業がボーナスの額を引き上げるとしていますが、年末のお財布事情なども含めて、街で取材しました。

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「150万円」の回答も!街で聞いた2025年冬のボーナス

2025年の冬のボーナスについて街で伺いました。

外資系コンサルタント(20代)
「75万円くらいってところです。働いている量的にはもうちょっと欲しい気はします」

小売業(40代)
「40万円です。掃除機が壊れたので、ちょっと高いものを買おうかなと」

管理職(60代)
「60万くらいですかね。年齢的に考えると、もう十分もらいすぎかなと」

帝国データバンクの2025年の冬のボーナスに関する調査によると、支給額は「変わらない」と答えた企業が約半数、2割の企業は「増加する」としています。

金融関係(30代)
「150万円くらいです。(前回と)同じくらいです」

IT系営業(20代)
「50万円後半とかですかね。まだ入社して10年以下なので、上がるっていったらこんなものかな」

中にはこんな回答も…

契約社員(50代)
「ボーナスなしです。年俸制だったので」

働き方や給与体系などの多様化もあり、約1割、12%の企業が「ボーナスの支給はない」としています。

会社員(50代)
「年俸制なので、(賞与分が月給に)もともと入っている」

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、民間企業の2025年の冬のボーナス一人あたりの平均支給額は42万2989円。

街で聞いてみても、多くの方がその前後の金額を示しました。

宿泊関係(20代)
「35万円くらい。ちょっと増えました。うれしいですね、『推し活』に使いたかったので。K-POPなのですが、CDを買ったりしています」

とは言え、「全てを使い切る」というワケではないようで…

宿泊関係(20代)
「残りは貯蓄や、つみたてNISAに使う。『老後に備えよう』みたいな感じ」

「半分は使って半分は貯めたい」。多くの方が、その狭間で揺れ動いていました。

幼稚園の先生(20代)
「50万円いかないくらい。(Q.何に使う?)服とかですかね。あと貯金。食材・食品とか何するにも『高い』と最近思うので、給料がその分やっぱり『低い』と思うようになりました」

冬のボーナス 民間平均は42万円も…公務員は19%増の予測

井上貴博キャスター:
2025年の冬のボーナスの予測値です。

民間企業に関しては平均が42万2989円、前年と比べると2.3%上がる予測が出ています。国家公務員は平均で77万9500円で、前年と比べると19.4%上がる予測がでています。

番組では新橋と有楽町で53人に伺いました。ボーナスが「0円」と答えた人も結構いらっしゃいます。自営業や経営者の人はやはり「0円」に近く、「年俸制に切り替わったのでボーナスゼロなんです」という人も一定数いました。

「100万円」と答えた人も多く、「100万円以上」と答えた人もいます。

今回取材をした中で、金融関係の30代の方は「1000万円」と最も高い金額をもらっていました。

池澤さんは外資の金融関係で働いていた経歴をお持ちですが、やはり業績に連動するので、いいときは高く出るけれども、本当に駄目だとゼロになるということなのでしょうか。

会社経営者・投資家 池澤摩耶さん:
基本給はそこまで高くないですが、業績がいいと年収の4〜5倍のボーナスが出るというようなことはあります。

自分のノルマを達成しても、業績が悪かったり、サブプライムみたいなショックがあるときは(ボーナスは)ゼロです。厳しいですよ。

なぜ基本給は上がらない? 日本企業が「ボーナスで還元」する“裏事情”

井上キャスター:
「冬のボーナスが増えるのはいいことという反面、こういう分析もできる」ということで、三菱UFJリサーチ&コンサルティング小林啓介研究員に話を伺いました。

多くの企業が業績好調で、人手不足の深刻化もあり「辞めてほしくない」ということで、調整しやすいボーナスで還元する。ボーナスは上げたり下げたりしやすいですが、裏を返すと、日本企業の構造上、給与には反映しにくいということです。

ボーナスという考え方が日本独特と言われています。ボーナスで調整して、給与を一度上げると下げづらいので、やはりボーナスで何とか調整したがるのが経営者側の心理とも言えるのでしょうか。

池澤摩耶さん:
そうですね。2025年みたいに(ボーナスが)少し上がっているのだったらいいかなと思います。

井上キャスター:
ボーナスを給与化しようじゃないかという流れもありますよね。

池澤摩耶さん:
そうですね。でもそれより「年末にボーナス」という言葉の響きがいいじゃないですか。少しプレゼント的な意味もあるので、モチベーション的にはボーナスの方がいいような気もします。

井上貴博キャスター:
実質賃金は10か月連続でマイナスです。やはり物価が高いので、給与が少し上がっただけでは苦しいということですね。

池澤摩耶さん:
実質賃金を一番簡単に言うと「今使えるお金」なんです。だからインフレが進んで、色々なものが引かれて、今いくら使えるかというところなので、実質賃金がマイナスで続くのであれば、「楽しく使う」か「運用するか」で、「貯める」ではないと思います。

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<プロフィール>
池澤摩耶さん
会社経営者・投資家
元外資系投資銀行のトレーダー
2児の母
著書に「子どもを人生ゲームの勝者にする最強マネー教育」など

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