日美「EN kotatsu table walnut」。16万2800円。写真は公式HPよりカジキです!! インテリアのブログとYouTubeを運営しています。暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則と、インテリア好きが頭のなかで考えていることをご紹介していきたいと思います。
寒くなってくるとコタツが大活躍します。日本の風物詩ですね。今まさに、コタツでこのコラムを読んでくださっている方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら、コタツはダサいというイメージがあります。なんだか実家みたい、友達んちみたい、田舎の婆ちゃんちみたい。そんな感覚も皆さん心当たりあるのではないでしょうか。
おしゃれなインテリアには「非日常感」が必要なのですが、子供のころからずっとコタツに慣れ親しんできた日本人にとって、コタツに非日常を感じるのは難しいのかもしれません。
コタツの時点で、おしゃれは無理。そう思ってしまう気持ちはとてもよくわかります。だけど悲観することはありません。インテリアの世界には、ちゃんと非日常を感じられるコタツがあるのです。
本日おすすめさせて頂くのは「日美(ニチビ)」というブランド。おしゃれなコタツを多数作っている、国産の家具メーカーです。
◆なぜヨーロッパはコタツが発達しなかったのか?
インテリアは、土地の気候風土から生まれます。暑い地域では涼しげなインテリアが、寒い地域では暖かなインテリアが生まれるものです。
ならば、なぜコタツは日本のメーカーがおすすめなのでしょうか? インテリアの本場はヨーロッパのはず。なぜ北欧のような冷涼な国でコタツが発達しなかったのでしょうか?
昔から寒冷なヨーロッパの家は、冬の寒さに耐えることを優先して作られました。そのため、すきま風が入らないように、密閉された作りに進化していきました。石積みのお城みたいなイメージです。
それと違って温暖な日本の家は、夏の暑さに耐えることを優先して作られました。そのため、風通しがよくなるように、通気性が高い作りに進化していきました。障子や襖みたいなイメージです。
その結果、密閉されたヨーロッパの家では、暖炉のように室内すべてを温める「全体暖房」が発達しました。逆に風通しのいい日本の家では、コタツのように体の一部を温める「部分暖房」が発達したのです。障子だらけの日本家屋で暖炉を使っても、せっかくの熱が逃げてしまいますからね。
ということで、部分暖房のことなら日本が圧倒的に進んでいます。コタツは国内メーカーさんに安心して任せましょう。日美はそんな国内メーカーの中でも、特におしゃれなデザインに特化したコタツブランドです。
◆日美のコタツはおしゃれが前提
コタツは日本の伝統家具。そうは言っても、おしゃれ用品というよりは実用のための家電みたいな扱いをされがちです。
皆さんも覚えがあるかもしれませんが、見た目の良さがあまり重視されていなかったり、機能さえあれば良いという感じで安物ペラッペラのプリント合板で作られていたり、そんな商品たちが今も幅を利かせています。
そこで立ち上がったのが日美です。インテリアを楽しみたい人のために、シックでリビングに調和するコタツを作ろうと考えたのです。日美は偶然なんとなくオシャレだった家具メーカーではなく、最初からおしゃれを意識して家具のデザインを考えてくれているブランドなのです。
日美では多種多様なコタツが販売されているのですが、どれもインテリアを前提にしてデザインされているものばかりで良品ぞろいです。モルタル天板を使ったモダン風、ビンテージカラーの木材を使ったインダストリアル風、円形デザインの和モダン風などなど、いろんなスタイルに幅広く対応してくれますよ。
中にはなんと、天板に無垢材を使ったモデルまであります。無垢材は見た目も美しいし耐久性も高いというすばらしい素材なのですが、熱に弱いため、普通はコタツに使うと反り割れしてしまいます。
日美はこの対策として、わざわざ無垢材に特注の鉄材を仕込んで反り割れを防止しています。コタツでありながら、無垢材の美しさと耐久性を兼ね備えている商品まで作り出してしまったわけですね。最高に雰囲気がある商品ですので、機会があればぜひチェックしてみてください。
ちなみにですが、プリント合板よりも無垢材のほうが、いい意味で重さがあるのでコタツ布団がズレにくいです。
◆コタツでおしゃれを諦めないで
というわけで日美さん。おしゃれと実用性を両立してくれる、とっても素敵なコタツブランド様なのでした。上記写真のモデルなんて、見た目は完全におしゃれなダイニングテーブルなのに、足元にヒーターがついてます。
本当に本当におすすめのメーカーなのですが、良い商品な分、良いお値段するのでそこだけご注意くださいませ。高級家具はマインドセットが大切です。いきなり値札を見てはいけません。ホームセンターにSALE品のコタツを買いに行くようなイメージは事前に捨てて挑みましょう。
よーしパパ、おしゃれな家具屋さんで一生モノの高級テーブルを買っちゃうぞ。そこにさらに、コタツとしてのヒーター機能まで追加課金しちゃうぞ。そういうストーリーをしっかりと心の中に構築するのです。10万円、20万円くらいするのは当たり前ではないでしょうか。ダメですかそうですか。
決して即決できる価格ではないかもしれませんが、じっくり考えて候補にでもしていただけましたら幸いです。
【カジキ】
暮らし、住まいの世界を長年見てきた経験を元に、インテリアの法則を各コンテンツで言語化して発信中。YouTube「ゆっくりインテリア」、ブログ「様子のおかしいインテリア店」、Xアカウント@kajikissa