パトカーの赤色灯 警察当局は10日の「110番の日」に合わせ、受理件数の公表や警察署でのイベントを通じ、110番の適正利用を呼び掛けている。2024年の全国の署別受理件数は新宿署が約6万件で最多。那覇署が約4万9000件、博多署が約4万5000件と続いた。
警視庁によると、新宿署の受理件数は、けんかや口論などの「地域関係」が約1万5700件で最も多く、駐車違反や騒音など「交通関係」「生活安全関係」もそれぞれ同程度あった。管内の歓楽街・歌舞伎町には飲み客や外国人、「トー横」と呼ばれる一帯に集まる若者など多様な人が訪れる。価値観の違いなどからトラブルに発展するケースがあり、ホストクラブを巡る男女トラブルの相談や、酔いつぶれた客の通報も日常茶飯事となっている。
沖縄県警によると、那覇署では不発弾らしきものやハブを見つけたという通報があり、ハブ発見通報は県警全体で約680件に上ったものの、実際にはアカマタなど毒のないは虫類だったことも多かった。都道府県警別で沖縄は10位以下だったが、那覇署が2位となったのは、車による移動が多く交通関係の通報が多かったためだ。観光客の増加も一因とみられるという。
福岡県警によると、博多署では「もめ事が起きている」という通報が多かった。管内に歓楽街の中洲や交通の要所の博多駅があり、人流が多いことが件数を押し上げたとみられる。
警察当局にとり、悩みの種は不要不急の通報だ。免許更新の問い合わせや、「家に虫が出た」などの相談を110番するケースもあり、警察庁は緊急時以外は警察相談専用電話「♯9110」を利用するよう呼び掛けている。