国税庁=東京都千代田区 国税庁は28日、海外に5000万円超の資産を持つ国内居住者に提出が義務付けられている「国外財産調書」の2024年分の集計結果を公表した。国外財産の総額は前年比26.3%増の8兆1945億円、調書の提出件数も同9.8%増の1万4544件で、それぞれ過去最高を更新した。
同庁の担当者は「株価の上昇や円安などが背景にあるのではないか」と指摘している。
国外財産の内訳では、有価証券が5兆4817億円で66.9%を占めた。預貯金8817億円などが続いた。
国外財産に関する所得税、相続税の申告漏れが発覚した際には加算税が生じるが、加算税の額は調書提出の有無によって重くなったり、軽減されたりする特例措置がある。24事務年度(24年7月〜25年6月)に調書の未提出などで重くなったのは366件、調書が提出されていたことで軽減されたのは221件あった。
各国の税務当局間で金融口座情報を交換する「共通報告基準(CRS)」に基づき、国税庁が24事務年度に、101カ国・地域の税務当局から入手した日本居住者の金融口座情報は274万5374件だった。