辺野古沖で転覆し、岸壁に引き揚げられた平和丸=16日午後、沖縄県名護市の辺野古漁港 女子高生ら2人が犠牲となった船転覆事故現場に近い沖縄県名護市の辺野古漁港では16日午後、転覆した2隻の引き揚げ作業が行われた。見守った関係者は「つらいですね。若い命が」と声を詰まらせた。
漁港では、転覆したままえい航されてきた「平和丸」と「不屈」がクレーンで正常な向きに戻された後、陸地に引き揚げられた。
辺野古沖で行われている米軍普天間飛行場(宜野湾市)移設に向けた工事に抗議するため、両船の船長を務めたことがある牧師の島しづ子さん(77)は「人の命を大切にしたい思いから行動していたのに、このようなことが起きて大変残念」と声を落とした。2隻は抗議ではなく、平和学習のため海域を見学していたという。
島さんはニュースで事故を知り、港に駆け付けた。シーツのようなものをかぶった高校生たちがいて、タオルを渡そうとしたら「大丈夫」と言われたという。「少し時間がたっていたからか、落ち着いているように見えた」と話した。
死亡した「不屈」の70代の男性船長は、共に活動する仲間だった。「穏やかな人で、家からよくコーヒーを持ってきて、おしゃべりした」と振り返った。