《40代・50代からのしみケア最新事情》春の「肌トラブル」2つの原因と対策法、「塗るだけ」でクリアな肌に

1

2026年05月06日 17:00  週刊女性PRIME

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週刊女性PRIME

※写真はイメージです

 ふと鏡を見たときに「あれ? こんなところにシミなんてあったっけ?」と驚いた─そんな経験はないだろうか。一度できてしまうと、自分ではなかなか効果的なケアが難しいだけに、年齢を重ねるごとに濃く、大きくなるシミに悩む人も少なくない。

年齢とともに増えるシミその原因とは?

「年齢を重ねれば重ねるほど、シミを引き起こす原因となる紫外線を浴びる期間も回数も多くなります。その分、メラニンの生成量も増えていきますから、シミやくすみもできやすくなるといえます」

 と、話すのは美容外科医の征矢野進一先生。

30代、40代と肌状態が気になる年齢になってから、紫外線対策に気を配っていたとしても、学生時代に炎天下でスポーツをしていた、海に行くのが趣味だったなど、紫外線を浴びる機会が多かった人ほど要注意。わずかな時間でも紫外線を浴びることで、それまで蓄積されてきたメラノ細胞(色素細胞)が目覚め、メラニンを放出。結果、シミが増えた、シミが濃くなったなどのトラブルが起きやすくなります」(征矢野先生、以下同)

 また、春は肌のバリア機能を低下させる花粉や黄砂の飛散量が多くなることから、かゆみや赤み、乾燥といった肌トラブルに悩まされるケースも。日を追うごとに紫外線の量も増えるため、ケアが欠かせない。

「特に梅雨が近づき、雨の日が増えるこれからの季節は、空気中の塵(ちり)が少なくなり、一年の中でも紫外線が遮られることなくダイレクトに降り注ぐ季節。『曇りの日だから』『それほど日差しも強くないし』と油断せず、日傘や帽子、日焼け止めなどの対策をしましょう

大切なのはシミを見分けること

 紫外線対策やケアはしっかりしていたはずなのに「シミができてしまった!」となった場合、まずは美白効果が期待できる化粧品やサプリメントを試そう……と考える人もいるのでは。

 しかし、ひと口に「シミ」といっても、紫外線によって起こる老人性色素斑や脂漏性角化症、女性ホルモンによる影響や摩擦によって生じる肝斑など、シミにはさまざまな種類があり、その「最適な治療法」も異なってくる。

 実際、自己流のケアによってシミがさらに濃く、大きくなったという事例も少なくないため、本気で「キレイにしたい!」と思うなら、専門の医師による正しい診断・治療を受けることが重要だ。

「実際、私のクリニックにも季節を問わず、多くの方がシミを治療したいと来院されますが、最初は問診と触診の時間をとり『正しくシミを見分ける』ことから治療を開始します。これまでの生活習慣、シミの深さ、膨らみの有無などを確認し、シミの種類を見極めたうえで最適な治療法をご提示します」

 クリニックでのシミ治療と聞くと、レーザーや内服薬というイメージがあるが、レーザー治療は痛みが心配だし、内服薬は長期間の服用が必要らしいし、何より価格が……と、気になりつつも一歩踏み出せずにいる人が多いはず。

「治療期間が長い、痛みがある、費用がかさむとなると、患者さんにもさまざまな負担がかかります。そこで今、おすすめしているのが、比較的安価で治療が受けられる『外用薬』を用いた治療法です

 実際、シミに悩み、征矢野先生のクリニックを訪れた患者さんの多くが、この外用薬による治療を試しているのだそう。

痛みナシ・お手軽な「塗る」シミケアとは?

「当院でシミ治療の際に処方するのは『トレチノイン』と『ハイドロキノン』という2種類の外用薬。トレチノインは日本未承認の医薬品であり、医師の管理のもとで使用することが前提となります。アメリカではシワやニキビの治療薬として広く使われており、塗布することで古い角質をはがして新陳代謝を促す効果があるといわれています。

 一方のハイドロキノンには、メラニンの生成を抑え、メラニン色素を生成する細胞のメラノサイトを阻害してシミを薄くする効果があります。この2つを同時に使用することで、トレチノインの角質剥離作用によってハイドロキノンの浸透効果が高まり、より効率的にシミを目立たなくさせることができるのです」

 使い方は、同量のトレチノインとハイドロキノンを綿棒などで混ぜてから、気になる部分に塗るだけ。早い人だと1、2か月で効果を実感できるという。

「薬は毎晩、洗顔後、シミが気になる部分に塗り、塗った部分以外にいつもどおりのスキンケアをします。トレチノインの角質剥離作用で紫外線の影響を受けやすくなるため、日中は日焼け止めなどの紫外線対策をするようにしましょう。また塗布後、肌に赤みが出る、皮がむけるという方もいますが、徐々に治まりシミも目立たなくなっていきます」

 この外用薬による治療は、40代以上の女性に多く見られる老人性色素斑や肝斑に非常に効果的。「シミが濃くなっているかも……」とお悩みなら、試してみる価値はありそうだ。

シワや髪のお悩みも医療の力でスッキリ!

「美容医療は高額で、手術や痛みを伴う治療だと思われる方もいるかもしれませんが、今回ご紹介したシミ治療のように、痛みもなく、比較的お手頃な価格で受けられる治療も少なくありません。しかも当院では、すべて私自身が、実際に自分の肌で安全性や効果を検証した治療のみを提供しています。長年の悩みが解消できたと喜ばれる方もたくさんいらっしゃいますよ」

 年齢とともにシミだけでなく、シワやたるみ、そして薄毛など、見た目に関する悩みを抱える人は多い。

「そういった悩みも、痛みの少ない注射での治療が増えています。痛みが心配な場合はクリームタイプの麻酔を使用するなど、不安なく治療が受けられるようになっていますので、まずはカウンセリングだけでも受けてみてはいかがでしょうか」

考えられる2つの原因とその対策法とは?

 春は肌トラブルの季節!

(1)紫外線量の増加

 日を追うごとに紫外線量が増える春。特に梅雨が近づき雨の日が続くこれからの季節は、空気中の塵が少なくなり、紫外線が遮られることなくダイレクトに降り注ぐようになるので注意が必要だ。

(2)花粉や黄砂などによる影響

 春はスギやヒノキなどの花粉、そして化学物質を含んだ黄砂が大量飛散する季節。花粉や黄砂が付着すると肌のバリア機能が弱まるため、かゆみ、赤み、乾燥などのトラブルに悩まされることも。

まだ大丈夫……と油断せず早めの紫外線・乾燥対策を!

「紫外線対策=夏」ではありません!

 5月、6月も油断することなく紫外線対策を。また、肌が乾燥するとバリア機能が弱まるため、保湿力の高い化粧水や乳液でいつも以上のケアを!

外用薬によるシミ治療を体験

 薬の処方・使い方は簡単!

一度に1〜2か月分を処方。保管場所には要注意

 トレチノイン、ハイドロキノンは1gから処方可能(写真は2g)。シミの大きさ・範囲にもよるが、1gでだいたい1か月分の処方となる。

2種類の薬を同量混ぜて塗るだけ

 トレチノイン(もしくはハイドロキノン)を綿棒などで少量手にとる。同量のハイドロキノン(もしくはトレチノイン)をとり、2つの薬をよく混ぜる。シミが気になる部分に塗り、塗った部分以外はいつもどおりのスキンケアを。

1か月で気になるシミに変化!

 治療開始から1か月でメイクでもなかなか隠せなかったシミが薄くなり、3か月後にはほとんど目立たないほどに!

[治療概要]
通院回数:1〜3回程度 
施術時間:状況確認と処方を合わせて5〜10分程度
ダウンタイム:人によって塗布後1〜2週間で赤みや剥離が起こることがある。個人差がある。
価格:トレチノイン、ハイドロキノン共に1g 1650円(税込み)
※初回は初診料4400円、2回目以降は再診料2200円(共に税込み)が別途必要

お手軽&実感力◎おすすめ治療メニューとは?

「塗るだけ」のシミ治療だけでなく、ほかにも短期間もしくはお手頃価格で受けられる治療をご紹介。見た目年齢の改善のために、ぜひ検討してみては?

気になるシワやほうれい線、目の下のたるみには……

おでこや目もとのシワやほうれい線、老け顔を加速させる目の下のたるみには、気になる部分に注射器でコラーゲンやヒアルロン酸を注入。クリームタイプの麻酔などを用いてほぼ痛みのない治療で自然な仕上がりに。

頭頂部の分け目が気になる「薄毛」のお悩みも……

 頭頂部の髪の薄くなった部分に注射器でプラセンタ製剤を注入することで、毛根を活性化させて太い毛が生えるようにする治療が可能。内服薬やサプリメントの併用なしで、太い毛を増やし、ボリュームアップ!

教えてくれたのは……神田美容外科形成外科医院・征矢野進一院長●東京大学医学部医学科卒業後、東京大学医学部形成外科に所属し、難しい症例も数多く経験。1988年4月に神田美容外科形成外科医院を開院、35年以上にわたり、多くの女性の美と健康をサポートし続けている。

取材・文/大野ルミコ

    ランキングライフスタイル

    前日のランキングへ

    ニュース設定