
5月31日の『キリンチャレンジカップ2026』アイスランド戦を、後半からピッチに入った小川航基選手の終了間際のゴールで、辛くも1-0で勝利を収めたサッカー日本代表「サムライブルー」。
この試合を中継した日本テレビは、6月11日からカナダ、メキシコ、アメリカの3か国で共同開催される「ワールドカップ2026(以下W杯)」に向けた、番組公式テーマソング『完全無欠』を披露。同大会のために書き下ろされたB'zの新曲だ。
2月のミラノ・コルティナ冬季五輪をはじめ、スポーツ国際大会が目白押しの2026年。今や中継番組を盛り上げるために欠かせないのが、人気アーティストによるテーマソングなのだが、日テレのキリンカップ中継にて解禁されると《日本代表テーマソングまた B'z使うの!?》との驚きの声が続出。
というのも、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手ら「侍ジャパン」が参加した、3月開催の野球国際大会『ワールド・ベースボール・クラシック2026(以下WBC)』のテーマソングを思い出す視聴者もいたから。
3月10日に東京ドームで行われたWBC1次ラウンドのチェコ戦、試合前にグラウンド上でライブパフォーマンスを披露したのがB'z、ではなく、“ソロ”で登場した稲葉浩志。WBCを独占配信したNetflix中継番組の公式ソングとして、1985年に岩崎良美が歌った『タッチ』をカバー曲として熱唱している。
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テレ朝スポーツには不可欠なB'z
この中継番組を制作したのが、Netflixから委託を受けた日本テレビ。つまり日テレは、スポーツ国際大会において2連続でB'z・稲葉浩志を起用したのだ。とはいえスポーツ番組において、B'zを重宝してきたのは同局だけではない。
その代表格として、2001年からテレビ朝日系列で中継される『世界水泳』で、誰もがテーマソングとして聞いたことあるだろう『ultra soul』。他にも『熱き鼓動の果て』『IT’S SHOWTIME』『ARIGATO』など、同局のスポーツ関連番組のテーマソングとし多々“タッグ”を組んでいる。
2021年にも、最高峰のラリーレース『WRC世界ラリー』中継を行ったテレ朝だが、やはりB'zの『熱き鼓動の果て』を起用。世界各国の強豪チームを抑えて栄冠を手にした、トヨタチームの後押しとなった。
またラグビー日本代表応援ソングとしても2021年、代表チーム公式スポンサー・大正製薬『リポビタンD』とのタイアップ曲として『兵、走る』が披露された。大会期間中にはテレビCMとして放送され、多くの視聴者、ラグビーファンの心を掴んだ。
2015年にはニューヨーク・ヤンキースから広島東洋カープに復帰した、黒田博樹氏の登場曲として『RED』をリリース。同じく2015年、“世界最速のモータースポーツ”と称される『レッドブル・エアレース』のテーマソング、『Las Vegas』が大空で繰り広げられたレースを盛り上げている。
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稲葉ソロとしても、2016年に『WOWOWテニス2017シーズン』イメージソングして『TROPHY』を発表し、稲葉はプロテニスプレーヤー・錦織圭選手とも対談を果たした。2024年にはTCK(東京シティ競馬)CMソングとして、ダートを疾駆する競走馬をイメージした『Starchaser』を発表。
テレビ局がB'zを起用するのはナゼ
振り返れば野球やサッカーだけでなく、あらゆるスポーツ国際大会においてB'z、稲葉が当然のように登場する事実。では、彼らばかりにオファーをするのはナゼか。スポーツ中継番組の制作に携わったディレクターに理由を聞いた。
「特にスピード感があり、息を呑むような緊張感あるスポーツと、テンポが早いロックテイストの楽曲。まさに稲葉さんのパワフルなハイトーンボイスや、松本(孝弘)さんのギターテクニックは相性がいい。最初にB'zを起用したのは1990年代後半、フジテレビさんのF1中継だったと記憶しています。まさにピッタリですね。
そしてスポーツ中継のメイン視聴層は男性で、中でも40〜50代はまさに“B'z世代”ど真中。WBCで『タッチ』をカバーさせたのも、その世代を意識した起用なのは明らか。若すぎても古すぎてもダメ、老若男女に受け入れられやすいB'zは、制作サイドにとっても“鉄板”になっているわけです」
ちなみにバンドマンになる前は、中学高校とテニス部に所属してスポーツに打ち込んだ稲葉少年。自身も汗と涙を流した実体験が、臨場感ある、スポーツにぴったりな楽曲を生み出しているのだろう。
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