
高市政権、国会運営で異例の事態が続いています。野党が全ての審議を欠席。野党側からは「議会制民主主義の危機」という声があがっています。
【写真を見る】ただ時間だけが過ぎていく…異例の“無人”委員会
野党が全面欠席…高市政権で対立激化議員定数削減法案を審議する衆議院の特別委員会。
政治改革特別委 美延映夫 委員長
「これより中道改革連合・無所属の質疑時間に入ります」
6月29日に続き、質疑に立つ議員の姿はありません。
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中道改革連合に割り当てられた約20分間。委員会では、ただ時間だけが過ぎていきます。
政治改革特別委 美延映夫 委員長
「これにて中道改革連合・無所属の質疑時間は終了いたしました。これより国民民主党・無所属クラブの質疑時間に入ります」
与党の委員長が職権で審議入りを決めたことなどに野党側が反発。委員会への出席を拒否したのです。
国民民主党 玉木雄一郎 代表
「議員定数削減といっても、45(議席)比例だばけさっと削減することになると、議員定数削減ではなくて野党削減法案になっている。強引な議会運営だという批判は免れない」
6月30日、衆議院で審議入りした「副首都法案」。こちらの委員会でも、与党側が審議入りを強行したことに野党側が反発し、野党議員が出席することはありませんでした。
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混乱は、委員会だけではありません。衆議院の本会議でも大荒れの展開に。
国旗損壊罪を制定する法案の採決では、与党の賛成多数で可決されました。
しかし、法案を与党と共同で提出していた国民民主党と参政党を含む全ての野党が欠席。法案の提出者が採決を欠席するのは極めて異例です。
中道改革連合など野党5党の国対委員長は、森衆院議長らと面会。与党側が強行している議員定数削減法案の審議の中断などを求めました。
中道改革連合 重徳和彦 国対委員長
「戦後最悪の議会制民主主義の危機」
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参政党 和田政宗 国対委員長
「民主主義を崩壊する、こういうような政治というものは断固として、私たちは倒さなくてはならない」
また、野党側は、高市総理の国会答弁が歴代総理と比べて少ないうえ、自身をめぐる中傷動画問題で、陳述書の提出を提案したことが国会混乱の発端になったと主張。そのうえで、党首討論の開催などを求めています。
そうした動きに与党内からは…
ーー集中審議やQT(党首討論)に対して、どのような回答が望ましいか?
自民党 石井準一 参院幹事長
「行うという返事が望ましい」
国会が空転する中、政府は臨時閣議を開き、皇族数の確保に向けた皇室典範改正案を決定しました。
ただ、与野党でまとめた「立法府の総意」に盛り込まれていない内容も含まれているとして、野党側は反発を強めています。
会期末まで3週間足らず。政府・与党内からは、このままの状態が続けば、会期を延長する必要があるとの声もあがり始めています。
異例の“国会空転”続く 審議停滞に国民の目は小川彩佳キャスター:
国会空転という異例の事態が続いていますが、どう見ていますか。
東京大学准教授 斎藤幸平さん:
共産党から参政党までが一緒になって反発しているのは異例ですよね。
その背景には三つほど理由があると思います。
一つ目は、2月の選挙で自民党が大勝したことによって、高市総理の中に慢心があると思います。
二つ目は、強硬姿勢にもかかわらず、高市総理の支持率自体は高く推移していて、国民の中に、中傷動画問題などに対する反発は低いことです。そのため、高市総理も安心してこうした姿勢を続けられている。
三つ目は、今メディアはワールドカップで盛り上がっていて、ある種のスポーツウォッシングのようなことが行われてしまっていると思います。
例えば、議員定数の削減は特に民主主義の根幹に関わるものであり、私たちはもっと注目しなければなりません。また、国会で数の論理で押し切るのではなく、しっかりと議論をしなければ、いつの間にか気がついたときには、民主主義が否定されることにつながりかねません。
こういう重要な問題はしっかりと注目して議論して、国会でも丁寧に議論してほしいなと思います。
