Honda HRCが波乱切り抜け5連覇達成。決勝は雨に翻弄されSCで幕切れ/鈴鹿8耐

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2026年07月05日 20:10  AUTOSPORT web

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優勝を飾ったHonda HRC(高橋巧/ジョナサン・レイ/ソムキャット・チャントラ)/2026鈴鹿8耐
 7月5日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されている『2026 FIM 世界耐久選手権(EWC)”コカ·コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会』の決勝レースが行われ、Honda HRC(高橋巧/ジョナサン・レイ/ソムキャット・チャントラ)が188周を走破して総合優勝を飾った。

 長く日本で親しまれてきたイベントであり、EWCシリーズの1大会に位置付けられた世界戦でもある鈴鹿8耐。11時30分から8時間にわたる決戦は曇り空の下、ウエットコンディションで行われた。そしてシグナル消灯とともに、ル・マン式スタートでライダーがマシンへ駆け寄り、コースへ飛び出していく。

 各車がタイヤから水しぶきを上げてスタートするなか、オープニングラップを制したのは浦本修充(AutoRace Ube Racing Team)だ。ポールスタートの高橋巧(Honda HRC)は2番手に下がったものの、11周目にトップを奪い返した。

 予選3番手のElf Marc VDS Racing Team/KM99は転倒により上位争いから離脱。3番手は混戦模様になるが、その一角を担っていた野左根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)が130Rで転倒。直前に130Rで白煙を上げたマシンがあり、ほかにも同じコーナーで転倒するライダーが相次いだことからセーフティカー(SC)が導入された。

 残り7時間を切ったところで、30分以上続いたSC走行がようやく解除。しばらくして上位陣が続々とピットに入ると、先頭争いの浦本も28周目に1回目のピットイン。トップに立つ高橋はこの動きに対してペースを上げ、33周まで最初のスティントを引っ張り、マシンを引き継いだジョナサン・レイはトップでコースに復帰した。

 最初のSC導入から約20分、4コーナーで大きなクラッシュがあったため、2回目のSCランが始まった。

 この時点で2番手にはマーカス・ライターベルガー(BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM)が浮上。AutoRace Ube Racing Teamのシルヴァン・ギュントーリは5番手に後退していたが、SC解除後に3番手まで順位を戻している。

 各車が2回目のピット作業を終えると、トップはHonda HRCで変わらず、2番手にはAutoRace Ube Racing Teamが浮上している。走行を重ねると、現役引退を発表している中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が3番手に上がってきた。

 レース折り返しの残り4時間ごろ、EWCレギュラー参戦組のF.C.C. TSR Honda Franceのマシンが西ストレートでストップし、ピット作業ののちコースに復帰した。その数周後、トップ5台が3回目のルーティンピットを完了。各車がおよそ20秒間隔で並び、順位はこう着状態になるかと思われたが、中須賀からマシンを引き継いだ3番手のジャック・ミラーが2番手のAutoRace Ube Racing Teamよりも2秒以上速いラップを重ね、104周目にオーバーテイクする。

 約34秒先を走るトップのHonda HRCはそれに反応するようにペースアップし、2番手ミラーが約28秒差まで迫ったところで互いにピットタイミングを迎えた。そしてHonda HRCが高橋に、YAMAHA FACTORY RACING TEAMがアンドレア・ロカテッリにライダー交代したあとも、静かな首位攻防戦は続く。

 終盤を迎えて残り2時間を切ったところで両チームはライダー交代を行い、レイとミラーのマッチアップが再開。じりじりとミラーはギャップを削っていき、約17秒差まで迫った。

 その後は雨脚が弱まり、徐々に路面水量は減っていったが、残りおよそ1時間のタイミングでレッドクロスフラグが掲げられる。各車のピットタイミングを前にして、スリックタイヤ装着の可能性が低くなった。

 169周目、2番手のYAMAHA FACTORY RACING TEAMはトップから約20秒差で最後のピットインを行い、ロカテッリにラストスティントを託す。その3周後にHonda HRCもピット作業を行い、2番手との差をキープしたままトップで高橋を送り出した。

 表彰台争いは、猛烈な勢いで追い上げてきたマイケル・ファンデルマーク(BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM)が3番手のAutoRace Ube Racing Teamのギュントーリをパス。その後、AutoRace Ube Racing Teamにはピット作業違反による10秒ストップ&ゴーのペナルティが科されている。

 波乱が起きたのは残り約34分。逆バンクコーナーで転倒したマシンを回収するためにこの日3度目のSCが導入されたが、今回は間隔を開けて2台のSCが先導を開始する。走行位置の関係でトップのHonda HRCと2番手のYAMAHA FACTORY RACING TEAMが別のグループに分断され、その差は1分40秒以上まで拡大した。

 そして観客席のペンライトでサーキットが彩られた19時30分、SC先導のなか8時間にわたる激闘の終わりを告げるチェッカーが振られた。優勝は、序盤のリードを生かしながら波乱を切り抜けて188周を走り切ったHonda HRCで、5連覇の栄冠を手にした。

 2位には昨年からの継続トリオであるミラー、ロカテッリ、中須賀のYAMAHA FACTORY RACING TEAMが続き、中須賀の鈴鹿8耐ラストランを表彰台で飾った。3位には終盤に強力な走りを見せたBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが入った。

 4位は最終盤に逆転劇があったYART Yamaha Official EWC Teamで、ペナルティを消化したAutoRace Ube Racing Teamが5位となっている。

 SSTクラスは大会をとおして強さを見せたNCXX RACING with RIDERS CLUBがクラス優勝を飾り、2回目のSC導入とピットストップのタイミングが重なってレース前半下位に沈んでいたTeam Étoileは、終盤に向けて追い上げを見せてクラス2位を獲得した。続く3位にはWójcik Racing Team #77 SSTが入っている。

 また、EXPクラスでは総合7位に食い込んだTeam SUZUKI CN CHALLENGEがクラス優勝し、2位にHonda Hamamatsu ESCARGOT RT with DREAMO、3位にはHonda Tochigi Racing & Koyokai Dream Racingが続いた。

[オートスポーツweb 2026年07月05日]

このニュースに関するつぶやき

  • 高橋巧が観客に問いかけていたけど、梅雨の時期の開催が? 最初から最後までウエットは、ライダーにはリスク上がる。夜は視界悪くなるし。セーフティカーのままチェッカーも、観客もライダーも微妙な感じ。
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