
ロックバンドGEZANのフロントマン、マヒトゥ・ザ・ピーポーが30日、Xを更新。自身が行った不同意性交について経緯を説明した上で謝罪した。
「今年五月下旬、被害者が正常な判断や自由な意思決定が困難な泥酔状態の中、わたしの高圧的な態度や相手との力関係の不均衡さによって被害者が自由な意思で同意できる状態ではないにもかかわらず性行為を行いました。これは不同意性交にあたる行為でした」と書き出した。
続けて「コンドームを装着しないまま行為を行い、つけたと虚偽の説明をし、被害者の自己決定権を侵害し、望まない妊娠や性感染症への不安を与えました。またPTSDや裂傷など、被害者の心身に深い傷を負わせました」とつづった。
そして「後日、被害者から被害の申告を受けたにもかかわらず、わたしは事件当初、自らの加害性を理解できていませんでした。その認識不足ゆえに、被害者に『気付かなかった』『認識がなかった』と繰り返し伝え、さらに傷つけました。そのこともわたしの責任です」と記述。
さらに「今回の件に限らず、これまでわたしは相手を対等な人格として尊重せず、自分の欲求や都合を優先し、性的対象として扱うような行為を繰り返してきました。その暴力性が常態化していたことを認めます。自分の無自覚な暴力性を理解し始めた今、他にも被害者がいることを認識しています。わたしが行ってきた性暴力によって傷ついたすべての方に、この場を借りて謝罪させてください。本当に申し訳ありません」と謝罪。活動休止も合わせて発表した。
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自身が所属するロックバンド、GEZANは今月14日、公式サイトを通じ、予定されていた公演の中止と出演キャンセルを発表していた。
マヒトゥ・ザ・ピーポーは昨年11月、高市早苗首相がG20ヨハネスブルグ・サミットに向かう途中で発したポストを引用した上で「マジでシンプルになんでこんなバカが国のトップなの?センス磨いてやるからGEZANの武道館こいよ。前売りかいとくから」などと投稿し炎上。のちに謝罪していた。
以下、全文。
【お読みになる前に】
この声明には性暴力に関する内容や謝罪、被害についての記述が含まれています。過去の経験などにより心身へ負担やフラッシュバックが生じる可能性がありますので、ご自身の状態に合わせて閲覧をご判断ください。
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今年五月下旬、被害者が正常な判断や自由な意思決定が困難な泥酔状態の中、わたしの高圧的な態度や相手との力関係の不均衡さによって被害者が自由な意思で同意できる状態ではないにもかかわらず性行為を行いました。これは不同意性交にあたる行為でした。
コンドームを装着しないまま行為を行い、つけたと虚偽の説明をし、被害者の自己決定権を侵害し、望まない妊娠や性感染症への不安を与えました。またPTSDや裂傷など、被害者の心身に深い傷を負わせました。
後日、被害者から被害の申告を受けたにもかかわらず、わたしは事件当初、自らの加害性を理解できていませんでした。その認識不足ゆえに、被害者に「気付かなかった」「認識がなかった」と繰り返し伝え、さらに傷つけました。そのこともわたしの責任です。
さらに、被害者に何度も出来事を説明させ、自分の認識を改めるための負担まで負わせてしまいました。その過程は被害者の苦痛を長引かせ、二次的な被害を与えたことについても、深く反省し、その責任を重く受け止めています。
その背景には、ジェンダーや性暴力に対する無理解に加え、相手を一人の対等な主体として尊重せず、自分の欲求や認識を優先する女性蔑視的な価値観が根深くありました。また、自分の社会的立場や影響力、相手との力関係の不平等さを軽視し、その力を利用する形で支配的な関係をつくり、一方的な性行為に及びました。
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さらに、被害者がノンバイナリーであり、その自己認識や尊厳を尊重すべきであるにもかかわらず、それを軽視し、自分の性的な欲求を優先したことも、重大な人権侵害でした。
これらは単なる知識不足ではなく、自分に都合よく状況を解釈し、相手の意思や安全、自己決定権よりも自分を優先してきた結果です。私はその暴力性を深く認識し、その責任を引き受けます。
今回の件に限らず、これまでわたしは相手を対等な人格として尊重せず、自分の欲求や都合を優先し、性的対象として扱うような行為を繰り返してきました。その暴力性が常態化していたことを認めます。自分の無自覚な暴力性を理解し始めた今、他にも被害者がいることを認識しています。わたしが行ってきた性暴力によって傷ついたすべての方に、この場を借りて謝罪させてください。本当に申し訳ありません。
被害者の安全や自由を奪い、その後の生活や人生、将来にも長期にわたる影響を与えました。またこれまで行なってきた社会運動や音楽性への期待や信頼を大きく裏切り、尊厳を踏みにじったことはどれだけ謝罪しても償いきることはできません。
先日発表した通り、現在決まっているライブはすべてキャンセルし、一定期間の活動を自粛します。今後は、性暴力加害者プログラムへの参加を含め、専門家の支援を受けながら継続的に学び、再発防止に取り組みます。二度と同じことを繰り返さないために、自分の認識の歪みと向き合い、全ての責任から逃げません。
この声明を発表しても、被害者の痛みがこの声明で終わるものではありません。その責任を一生引き受け続けます。
最後に、被害者の安全と尊厳を守るため、お願いがあります。
被害者の特定や、誹謗中傷、詮索や憶測による情報の流布は、被害者にさらなる苦痛を与える二次加害につながります。この件についてわたしを擁護したり、正当化したりする言葉も一切必要ありません。絶対にやめてください。
被害者は深い苦痛の中で、何度も出来事を説明し、わたしの認識を訂正するための負担を負うことになりました。そのこと自体が、わたしによる二次的な加害だったと認識しています。そのような負担を負わせて、初めて、自分の加害を認識するに至った事実を、重く受け止めています。
この声明によって被害者の苦しみがなくなることはありません。だからこそ、わたしはこの先も自らの責任から目を背けることなく、加害の事実と向き合い続けます。そして、二度と誰かの尊厳や自己決定権を侵害することのないよう、学びと再発防止に取り組み続けます。
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