

ハルは小学5年生になり、地元の公立中学ではなく少し離れた私立S中学に行きたいと言い出した。どうやらバスケットボールをやりたいらしい。小学4年生のダイも「野球の強豪校に行きたい」という理由で同じ私立を希望した。

てっきり子どもたちは地元の公立中学に進むものだと思っていた。けれどいまどきはいろいろな選択肢があるようだ。共働きで金銭的な余裕はあるし、俺も応援して見守ることにした。ただ1時間もかかる通学は大変なようで……。

順調な同居生活が数年続き、成長した子どもたちは「私立中学に行きたい」と言い出した。子どもたちが自らやりたいと言うのであれば、応援してあげたいと思うのが親だ。その甲斐あってか、ハルは見事に合格した。
ただ通学は少々大変なようで、ミソノが駅まで送迎するなどサポートしていた。だから地元の中学にしておけばよかったのに……。そんな気持ちがよぎったが、ハルも頑張っているから口には出さなかった。そしてミソノの口から気になる言葉を聞いたような気がしたが、特に深くは考えずにスルーしたのだった。
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