中団では、HYPER WATER INGING GR86 GTの卜部和久とUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIの片山義章が1コーナーの飛び込みでわずかに接触したか、UNI-ROBO FERRARIがランオフエリアにはみ出してポジションダウン。またK-tunes RC F GT3の新田守男はS字カーブ入り口で他車に押されて姿勢を乱し、わずかに芝にコースオフしたのちスロー走行となり、1度ピットインしたのちコースに戻った。
4番手にダウンしたスバルBRZの井口はペースが苦しく、13周目にはUPGARAGE AMG GT3の小林崇志にポジションを奪われて5番手にダウンしてしまう。さらに14周目になると背後には、スタートから1ポジション上げてきたPONOS FERRARI 296 EVOの川端伸太朗が迫り、NIPPOコーナーで追突されてスピンアウト。グラベルにスタックしてしまったため、レースはフルコースイエロー(FCY)が導入。ただオフィシャルの牽引ですぐにコースへ復帰し、FCYは1周以内に解除された。
波乱もつゆ知らず、PACIFIC BMW藤原は6〜7秒のリードをキープしながら着々と周回。16周目終わりには2番手Dステーション藤井がピットインしチャーリー・ファグに交代。以降1周ごとに、6番手のCARGUY Ferrari 296 GT3 EVOが梅垣清からザック・オサリバン、Syntium LC500が吉本から河野駿佑、翌周にはUPGARAGE AMGが小林から新原光太郎、PONOS FERRARI 296が川端から篠原拓朗へ続々と交代する。
ピットアウト後の“ウラ”の順位ではSyntium LC500河野がリードし、次ぐ位置にCARGUY Ferrari 296オサリバン、UPGARAGE AMG新原がつけ、DステーションVantageファグはサクセス給油リストリクターの影響からか2台に先行を許す結果となった。
一方、“オモテ”の首位PACIFIC BMW藤原は23周目にピットインし冨林に交代、Syntium LC500河野の10秒ほど前でコースインし第2スティントを開始した。さらに29周目終わりには、トップまで上がってきたポイントリーダーのGreen Brave GR Supra GTがピットインし、野中誠太から吉田広樹に交代。第4戦富士で成功させた前2輪交換作戦を採り、ウラの上位集団に割って入る形で合流し、フロントタイヤが温まるころには7番手から第2スティントを開始した。
レース終盤に差し掛かる35周目ごろには、首位のPACIFIC BMW冨林が15秒ほどにリードを広げる一方、CARGUY Ferrari 296オサリバンとUPGARAGE AMG新原の3番手争いがヒートアップ。2台は1秒を切るギャップで周回を重ねながら、次第に2番手Syntium LC500河野に追いつき、3台による2番手争いの様相を帯びていくことに。3台のギャップがそれぞれ1秒以内に詰まった中、追いかけるCARGUY Ferrari 296オサリバンとUPGARAGE AMG新原はプレッシャーをかけながら2番手Syntium LC500河野を追いかける。
レースは残り5周だったが、それでもマシンの回収やスポンジバリアの修復に時間を要し、最終的にはSC先導下でチェッカーフラッグが振られた。これでPACIFIC BMWがポール・トゥ・ウインを達成、チームとドライバーにとって初のGT300優勝を果たした。2位はCARGUY Ferrari 296、3位はUPGARAGE AMGとなり、FIA-GT3マシンが表彰台を占める結果となった。