ロバート・デ・ニーロ 『ゴッドファーザー PART II』『タクシードライバー』など、数々の名作で映画史に名を刻んできたロバート・デ・ニーロ(83)。私生活では、4人のパートナーとの間に7人の子どもをもうけた「子だくさん」セレブとしても知られている。現在、3歳の娘ジアちゃんの子育て真っ最中のデ・ニーロが、育児をする上での苦悩を語った。
◆「そばにいられなかった」と罪悪感
2026年8月下旬、米ピープル誌のインタビューに答えたデ・ニーロ。第一線で俳優業を続けながら、家庭生活を両立させる難しさについて率直に語った。
「秘訣があるかどうかは分からない。すべてをなんとかやり繰りしているだけだ。本来いるべき、あるいはいるべきだと思う時に、そばにいられず、どうしてもうしろめたいと感じてしまう」
7人の子どもがいながら、仕事で長期にわたり家庭を離れることも多く、「本当はいるべきだったときに、そばにいられなかった」と告白。罪悪感を抱きつつ子供を育ててきたが、父親としての役割は常に実践から学んできたと明かす。
「新しい体験の連続だ。講座を受けるようなものではない。受けることもできるだろうが、普通は受けない。ただ飛び込んで子供を持ち、やるしかない。それだけだ」
Netflixの新作映画『The Whisper』でデ・ニーロと共演し、インタビューに同席していたアダム・スコットも、父親業にマニュアルは存在しないと同調。私生活で10代の娘と息子のパパでもあるスコットは、「どれほどアドバイスを受けても、誰に何を言われても、実際に経験しなければ準備などできない。親としてどう関わるかは、自ら体験して見つけ出すしかない」と語った。
◆養子や代理出産で迎えた子も全員ひっくるめて「愛し、支える」
4人のパートナーとの間に7人の子どもがいるデ・ニーロ。最初の妻で女優のダイアン・アボットとの間には、息子ラファエルが誕生。またアボットが元パートナーとの間に授かった娘ドレナを養子に迎えている。
ラファエルは俳優として活動した後、ニューヨークの不動産業界に転身。長女ドレナはモデルや女優として活躍している。
アボットと離婚した後、モデルのトゥーキー・スミスと交際。1995年には、代理出産で双子のジュリアンとエアリンを迎えた。
ジュリアンは俳優として活動。エアリンは、声優やモデルとして活躍しているが、2025年にトランスジェンダーであることを公表して注目を浴びた。
デ・ニーロはエアリンのカミングアウトに対し、「私はエアリンを息子として愛し、支えてきた。そして今は、娘として愛し、支えている。何をそんなに大騒ぎすることなのか分からない。私は自分のすべての子供たちを愛している」とコメントし、全面的に支持すると表明した。
◆2度目の結婚で2人の子宝に恵まれるも、元妻とすったもんだ
1997年、デ・ニーロは女優・慈善活動家のグレイス・ハイタワーと結婚。ほどなくして、夫婦の第一子となる息子エリオットが生まれた。2011年には、代理出産によって娘ヘレン・グレースを迎えた。
2016年にはエリオットに自閉症があることを公表。家族についてあまり多くを語らないデ・ニーロだが、スペシャルオリンピックスのテニスに熱心に取り組むエリオットを、父として常に見守っているという。
これまで公の場に姿を現すことがめったになかったヘレンは、現在10代半ばとなり、映画デビューすることが決定。最近では、父とともにカンヌ国際映画祭のレッドカーペットに登場するなど、さまざまなイベントに姿を見せている。
2人の子どもたちがそれぞれの道を歩き始める一方で、夫婦は別離と復縁を繰り返し、2018年についに破局。しかも財産分与をめぐって大モメし、デ・ニーロ側がクレジットカードの毎月の限度額を10万ドル(約1000万円超)から5万ドル(約500万円超)に減額した際には、ハイタワー側が「生活費などに充てるクレジットカードの限度額を半減されたが、月500万円じゃ少ない!」と激怒したと報じられた。
◆なんと79歳で再びパパに。一番上の子と末娘は51歳差!
2度目の結婚ですったもんだを経験したデ・ニーロの人生に新たな章をもたらしたのが、現在のパートナーである武術家ティファニー・チェン。ふたりは2015年の映画『マイ・インターン』で出会い、2021年ごろから交際をスタートさせたといわれている。
2023年4月には、彼女との間に娘ジアちゃんが誕生。このときデ・ニーロは御年79歳で、彼の1番上の子とジアちゃんの年齢差は実に51歳。80歳を目前に、年齢がひときわ離れた末娘が誕生したニュースは、世界を驚かせた。
長い俳優人生を送ってきたデ・ニーロにとって、70代後半からの子育ては、これまでとはまた違った父親としての時間になっている模様。2024年のインタビューでは、「その瞬間に一緒にいられることが大きな喜び」だと明かし、幼いジアちゃんの成長を楽しんでいる様子をうかがわせた。
それだけに父親としての後悔もあるようで、華やかなキャリアの陰で失った家族との時間に思いをはせ、「もっとそばにいたい」という思いがますます強くなっているようだ。
ちなみに、7人の子どもたちは、父親と同じ俳優の道を選ぶ子もいれば、別の道を目指す子もいて、それぞれ異なる人生を歩んでいる。デ・ニーロ自身、子どもたちが俳優になることを決して反対はしておらず、あくまで本人たちの意思を尊重しているようだ。
けれどもピープル誌とのインタビューでは、「“デ・ニーロの子ども”という事実が、彼らにとってプレッシャーになることがある。親が有名であるほど、実力を証明するためにより努力しなければならない場合がある」と複雑な思いを告白。スクリーン上で数々の強烈な人物を演じてきた名優デ・ニーロとは異なる、ひとりの父親としての表情をみせていた。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>