Netflix、著名監督が相次ぎ離脱 戦略見直しか

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2026年10月15日 19:50  MEDIAMIXI

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Netflixは、著名な監督たちとの複数年にわたる制作契約により、批評家から絶賛された大ヒット作の多くを世に送り出してきた。しかしここ数週間、同社はそうした提携関係の一部を終了させており、IT系メディア「The Verge」はこの動きを「より大きな戦略的転換を示唆しているように感じられる」と主張する。

10月1日には、デヴィッド・フィンチャー監督が2027年に満了するNetflixとの契約を更新しないことが明らかとなった。『Mank/マンク』はアカデミー賞を受賞したものの商業的には振るわなかった。ショーン・レヴィ監督、ダファー兄弟もNetflixを離れた。テッド・サランドス共同CEOは、レヴィ氏とダファー兄弟の離脱は、長編映画に注力したいという制作者たちの意向だと述べたが、The VergeはNetflixが制作陣と長期契約を結ぶ時代から脱却しつつあるように見えると指摘する。

Netflixは依然として、一部の監督が大きな集客力を持つことを期待する一方、今後の主な戦略は、低予算のシリーズ、ライブイベント、スポーツ番組の制作に注力することにあるようだ。加入者をつなぎとめるという点では、エピソード形式のコンテンツの方がはるかに効果的であることが示されている。

同社が最近大々的に宣伝している『Squid Game: The Challenge』や『Wonka’s The Golden Ticket』といった風変わりなリアリティ番組はどれも「必見」の番組には見えない。だが、長年にわたり巨額を投じて映画を制作してきたものの、必ずしも加入者数の着実な増加にはつながらなかったことで、より手堅い選択に切り替えるようだ。The Vergeは、サービスのプレミアム感は少し薄れるかもしれないが、将来に向けて生き残る助けにはなり得ると分析している。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「この路線転換を読む補助線は、今年2月の出来事にある。NetflixはWBDの映画スタジオと配信事業の買収を終盤まで追いながら、パラマウントの高額提案には追随せず、「この価格では財務的な魅力がない」として撤退した。つまり同社は、HBOやワーナーのIPを自社のものにする道を一度は本気で模索し、値段を理由に手放したのである。名監督との長期契約が相次いで終了し、低予算シリーズやライブ、スポーツへの集中が鮮明になった今の姿は、最初から身軽さを選んだ戦略というより、大型買収なき後に既存の強みを磨き込む現実解と読む方が正確だろう。大作映画はディズニーとの非独占ライセンスのように他社から借り、自前の資金は解約防止に効くエピソード型へ。100年分のIPを抱えて誕生したスカイダンスとは対照的な道だが、これは選択であると同時に、適応でもあると言えそうだ。」

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