DJ KOO&SAM 還暦越えてもDO DANCE “前世”から固い絆で結ばれていた!?

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2024年06月23日 08:01  日刊スポーツ

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TRFのDJ KOO(左)とSAM。「何かポーズを」というアバウトな要望に、ノリノリで応えてくれました(撮影・鈴木みどり)

今年2月、デビュー30周年イヤーを締めくくる日本武道館コンサートを成功させたTRF。DJ KOO(62)とSAM(62)の同学年コンビは、還暦を越えても元気はつらつだ。“前世”から固い絆で結ばれた2人。ともに過去を振りかえり、思い描く未来を語った。【玉利朱音】


★92年結成


共通点の多い2人だ。同学年で学生時代はラグビー部に所属。ともに70、80年代のディスコシーンに身を置き、東京・歌舞伎町に足を運んだ。


DJ KOO 相方ですね! ロケとかもやっぱりSAMとやってるときが一番自然なんですよね。一番気を許せる相手です。


SAM バラエティーの時はDJ KOOのバーターなんで。付き添いで出てる感覚です(笑い)。ある番組で、オーラが見える人に「前世で2人は漁師で兄弟だった」と。そう言われちゃうと「なるほど」みたいな感じもします。


TRFは92年に小室哲哉(65)プロデュースのもと、DJ KOO、ボーカルのYU−KI、ダンサーのSAM、CHIHARU、ETSUの5人で結成。93年にデビューした。


SAM 90年代のDJ KOOって不思議な人格だったんです。みんなでご飯食べて話してても、いつの間にかスッていなくなってそのまま帰っちゃうみたいな。年を追うごとに人間味が増してきたんですけど。


DJ KOO 自分としては今が一番ミステリアス。自分で自分が分からなくなっているところもありますからね(笑い)。


★98年転機


94年から95年にかけて発売したシングルは5作連続ミリオンセラーを達成。ダンスミュージックの一大ムーブメントを巻き起こした。グループの転機は98年。小室がプロデュースを離れたタイミングだった。


DJ KOO セルフプロデュースになって、すごく迷ったと思います。「自分たちがやっていくのはこれなんだ」っていうのを、それぞれが見つけていかなきゃっていうのは感じたんじゃないですかね。


SAM 2000年から6年くらい曲のリリースがありませんでした。その期間にソロの活動だったり、グループで外のライブに出たりといろいろ試したのがすごく面白くて。06年に久しぶりの新曲「Where to begin」を発売したとき、セルフプロデュースの形ができあがった感じがしました。


30周年を記念した日本武道館公演のチケットはすぐに完売。年齢を感じさせないパワフルなパフォーマンスでファンを熱狂させた。


SAM 「次のツアーで解散しようか」みたいな話も2、3回あったと思うんです。でもその都度ライブの機会や望まれる場所があったりして、別に解散って言わなくていいんじゃないかと。あえて解散をうたわなかったのが続いている理由かなとも思います。


DJ KOO これからも続けられる限り、目の前にあることをちゃんと5人でこなしていきたいです。


SAM このままいくと次は35周年かな、また武道館ができたら。ドーム目指したいね!


一時代を築いたレジェンドながら、飽くなき探究心で新境地を開拓し続ける。12年、ヒット曲とエクササイズを融合したDVD「EZ DO DANCERSIZE」が大きな話題を呼び、売り上げがシリーズ累計380万枚を突破。


SAM 思ったより世の中の人たちがそういうものを望んでると分かって。高齢者の健康寿命を延ばすダンスプログラム「ダレデモダンス」を作りはじめました。南カリフォルニア大学のジェロントロジー(加齢学)の講義を受けて、修士号を修得しました。


★大病克服


DJ KOOは17年、テレビ番組の企画で受けた人間ドックで脳動脈瘤(りゅう)が発覚。手術とリハビリを経て大病を乗り越えた。以来「健KOO第一(健康第一)」を掲げ、健康診断や人間ドックなどの促進に関する啓発活動を行う。


DJ KOO 普通に仕事をしたり遊びにいったりできるのは当たり前じゃない。自分の体をちゃんと大切にすることは、家族や仕事や仲間を大切にすることなんだと実感しました。


SAM あの番組がなかったら危なかったよね。


DJ KOO 本当にね。いただいた命だと思ってます。


還暦を越えてもアグレッシブに活躍する2人。元気の秘訣(ひけつ)を笑顔で語った。


SAM 常に新しいものに興味を持つ気持ちは大事だと思います。どんどん新しいことやりたくなっちゃうんですよ。50代で「ジェロントロジー」を勉強したり、能の世界にも足を踏み入れて舞台に立ちました。これからDIYもやりたいし料理もマスターしたい。あとは仕事柄、若い世代と関わる機会が多いですね。


DJ KOO たしかに。何度か学校で特別講義をさせていただいて、すごく新鮮な気持ちになりました。小学校高学年の生徒さんから「DJで食べていけるんですか?」って質問があって。「昔はギリギリだったんだけど、今の時代は頑張れば食べていけますよ」って(笑い)。


TRFとして30年の時を駆け抜けた2人。さらに30年後の未来は…?。


SAM 92歳!? KOOちゃんには頑張って100歳まで生きてもらいたいですね。「ダレデモダンス」をこれからもやってもらおうと思ってるんで。


DJ KOO 僕自身、まだ伸びしろはあると思ってます。これからさらに若返って、健康第一を自分で証明していきたいな。


SAM これからもエンターテインメントの世界にいれば、元気でいられるかなと思いますね。


▼TRFのETSU(59)


兄妹とも家族ともちょっと違うんですけど、いざとなったら頼れる安心感がある2人。若い頃はぶつかったりけんかするところも何度か見かけたりしました。それがあって今、仲の良さが増した感じです。仕事場で2人が久しぶりに会えた時のうれしそうな感じは、皆さんにお見せしたいくらいです。私はもう、SAMさんが倒れるまでやるのが目標なので。とにかく体を大切に、これまで通りパワフルに進んでいってほしいですね。2人ともいつもありがとうございます!


◆SAM(サム)


1962年(昭37)1月13日、埼玉県生まれ。多数のアーティストの振り付けやライブ演出を務める。昨年12月、芸能人で初めて能面をつけて能楽堂の舞台に立った。


◆DJ KOO(ディージェイ・コー)


1961年(昭36)8月8日、東京都生まれ。TRFのリーダー。22年に日本盆踊り協会の特別芸術顧問に就任。25年にDJ活動45周年を迎える。


◆TRF92年に結成。ダンサー、DJ、ボーカルという新たなスタイルで構成され「EZ DO DANCE」「BOY MEETS GIRL」などヒットを連発。今年3月には約15年ぶりの新曲「TRy the Future」をリリース。

このニュースに関するつぶやき

  • 先駆けに近いから生き残っているんだろうね。現在の中学生に人気の量産朝鮮ダンスって特に見所無いけど勢いだけだし成人になったら思い出しもしなさそうだよね。
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