はっきりした口調で無罪主張=「殺してない」、元夫を「社長」とも―法廷の須藤被告・資産家殺害

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2024年09月12日 14:01  時事通信社

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初公判に出廷した元妻の須藤早貴被告(中央)=12日午後、和歌山地裁(イラスト・松元悠)
 「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません」。和歌山地裁最大の101号法廷で開かれた12日の初公判。須藤早貴被告(28)は、裁判長から起訴内容の認否を問われると、か細くもはっきりした口調でそう答えた。「紀州のドン・ファン」と呼ばれた元夫の野崎幸助さん=当時(77)=を「社長」と表現し、全面的に争う姿勢を示した。

 須藤被告は午前10時37分ごろ、うつむいたまま法廷に姿を見せた。黒色のワンピースに黒色のサンダルを履き、マスクを着用。髪は胸下くらいまで伸び、肌は白く、事件当時より少し痩せた印象だった。

 入廷後も傍聴席に目を向けることなく歩みを進め、弁護人に一礼し着席した須藤被告。人定質問で、裁判長から住所と職業を問われた際には「今はありません」と小さな声で淡々と答えた。

 検察官が起訴状の朗読を始めると、着けていたマスクを外し、証言台の上に置かれた起訴状を両手で持って、時々うなずきながら、終始落ち着いた様子で聞いていた。

 検察官らが冒頭陳述を読み上げる間は、弁護人と話をしたり、紙にメモを取ったりしていた。

 休廷を挟んだ午後の法廷では、意識がない状態の野崎さんを発見後、119番通報した須藤被告の音声が流されたが、同被告はじっと弁護人の前に設置されたモニターを見つめたままだった。

 その後はマスクの下で複数回あくびをしたり、眉をひそめながらモニターをのぞきこんだりする様子もあった。退廷する際には、パソコンを見ながら弁護人と短く会話を交わし、軽く2、3回頭を下げていた。

 開廷前には47席の一般傍聴席を求めて171人が並んだ。 

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