草野仁(80)が初代司会者で現在はクイズマスターを務めるTBS系の特番『世界ふしぎ発見!3時間スペシャル』(11月9日 後7:00)の収録がこのほど行われ、解答者の黒柳徹子(91)、野々村真(60)、昨年4月からMCを務める石井亮次(47)が囲み取材に参加した。
【写真】影山優佳や菅野美穂も参加した『世界ふしぎ発見!3時間スペシャル』
『世界ふしぎ発見!』は、1986年にスタートした「歴史と遊ぶ」をテーマに世界のあらゆるふしぎを、ミステリーハンターたちが旅し、クイズとトークで解き明かし38年間続けてきた番組。今年3月にレギュラー放送は終了したが、この秋に大型特番としてパワーアップして8ヶ月ぶりに復活。クイズマスターの草野仁、MCの石井亮次、黒柳徹子、野々村真ら、おなじみの出演者に加え、菅野美穂、デーモン閣下、西川貴教、カズレーザー、影山優佳、岡田圭右(ますだおかだ)を招き、再び“ふしぎ”の世界に飛び出す。
草野は「きょう最初に石井さんから『この番組にとっては第2章が、きょうから始まる』という言葉をちょうだいしたんです。今のテレビ界は、昔と比べると視聴者層がやや狭まった感じがする。私たちにはより一層、さらに広げて頑張らなきゃいけないという課題を背負わされて、この番組に向かっている。決して簡単なことではない、本当に死力を尽くして頑張って、いいものを作って、で、それがテレビをご覧の皆様に格点だぞと言っていただけるようにしたい。これは、みんな共通の思いです。そんな思いで、きょうは集まりました」と番組に掛ける思いを熱弁する。
そんな思いの中で8ヶ月ぶりに集合した『ふしぎ発見!』チーム。草野は「とにかくこの番組が素晴らしかったと思いますのは、38年間、チームが一体となって、決してチームワークの乱れることなくやり続けてくることができたというところにあると思います。その証明の1つとして、38年間、いろんな各地で取材をしましたけれども、一度も事故などに巻き込まれることなく、本当に心配なくみんなで力を合わせることができたのが最高だったと思っています」と笑顔を見せた。黒柳も「同じです。こんなに心がそろった番組は少ないと思います。草野さんも私もNHKなんです。それは関係ないんですけど(笑)。とてもみんなの気持ちがそろって、いつも楽しくワイワイする。『きょうは世界ふしぎ発見だぞ』とうれしい気持ちで、うちを出る素晴らしい日々でした。これからも続くと思いますけど」と喜びながら明かした。
野々村は「38年間やってきて、レギュラー回が終わりまして、8ヶ月経った。ずっといつも慣れ親しんでやってたけど、やっぱり8ヶ月も経つと、また新たな番組をスタートさせるぐらいのドキドキ感が家を出る前からありました。こっちへ来た時、どうなるかなっていう気持ちだった」と不安な気持ちもあったことを口にしながらも「やっぱりスタッフの皆さん、黒柳さん、草野さん、皆さん顔見たら同窓会のような気持ちで。すんなりといつもの『ふしぎ発見』の気持ちになって、楽しく番組ができました。やっぱこれはやっぱ38年間やってきた『ふしぎ発見』のすごさだなと今回また改めて感じました。これからまた続くと思いますので、レギュラーにまた戻ることを祈って頑張ってきたいと思います」と朗らかに語った。石井は「38年、4万時間の歴史があるんですけれども、実は再放送というのをしたことがないというのがこの番組の大きな特徴で。この3時間スペシャルは、実は以前放送したすごい場面を、結構コンパクトにバンバンと出てくる。38年分を一気に3時間で楽しめるぞというぐらいの番組になってると思いますので。ぜひご覧いただきたいと思います。ありがとうございます」と呼びかけた。
久しぶりの番組だったが、草野は「長く続いていたものが終わると、当然なんとなく気が抜けたような感じになるんです」とする。しかし「こういう特番みたいな形で、なんとかしてみんなで頑張って続けていきたいというお話も聞いてましたんで、それに備えてちゃんと、きちんと不倫をしたりすることがないように…」と準備万端だったことを力説して笑いを誘い「ジョーク、ジョーク!」としてやったりの満面の笑みだった。「皆さん真剣に自分の持っている知識と照らし合わせて答えを出そうとする。その気持ち、集中力が素晴らしい。この世界で生きている代表的な皆さんだな、と感じながら幸せ感じていました」と収録内容に満足げだった。
今回のテーマは、“伝説のミステリー”。これまで番組が長年追い掛けてきた古代エジプト最大のミステリー「ツタンカーメン王と死の真相」。そのミステリーの謎を解く大きな鍵となるのが、寵愛していたという「ツタンカーメンの王妃」。しかし、ツタンカーメンの墓が発見されてから102年経った今も王妃のお墓は発見されていない。多くの考古学者たちがその行方を追ったものの見つからず、謎に包まれたまま。しかし、その謎に大きな変化が。転機となったのは、2020年。高貴な人物たちと思われる大量の未開封ミイラが発掘された。そして、その棺の側からは、「ツタンカーメン」という文字が刻まれた指輪が見つかったという。研究を続けていくと、他にもさまざまな証拠が見つかる。エジプト考古学の権威によると、これは未だ発見されていない「ツタンカーメンの王妃」の可能性が出てきたという。
長年エジプトと深いつながりのある番組にも連絡が入り、見つかった未開封ミイラの開封作業への“世界初公開”となる独占密着を許された。果たしてミイラの正体は?その世界初公開の密着映像と共に、『世界ふしぎ発見!』がこれまで追い続けてきた貴重な映像で古代エジプトミステリーの謎にも迫る。