【紅白歌合戦】ハプニングの宝庫/紅白「珍」事件簿

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2024年12月31日 05:00  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

東京・渋谷のNHK

今年も大みそかに第75回NHK紅白歌合戦が行われる。長年続く生放送番組とあって、紅白の歴史は、ハプニングの歴史? でもある。かつて、放送中に起こった“放送トラブル”を振り返る。


◆交通事故で急きょ代役


52年の第2回、出場歌手の松島詩子がスタジオに向かう途中で事故にあったため、越路吹雪が急きょ出演に。当時は事前に出場者が発表されない形式だったため、越路が代役であることは、最初、気付かれなかったが、その後番組中に松島の経過報告が届いたことで事故が明るみになった。


◆森進一、「社会の窓」開いたまま熱唱


74年の第25回、初の大トリを務めた森進一だったが、熱唱中にズボンのファスナーが開いていた。これに気付いた森は、さりげなく閉めた。


◆長渕、ずっと歌う


90年の第41回、長渕剛が中継先のベルリンからひとりで3曲歌唱。15分以上歌い続けたうえに、現地入りしたNHKスタッフを「タコばかり」と非難した。


◆三波春夫(?)が「受信料払って」


82年の第33回、サザンオールスターズの桑田佳祐が紅白のベテランである三波春夫に扮(ふん)して、曲中に「受信料は払いましょう!」「裏番組はビデオで!」と呼びかけた。


◆壇上でギター炎上


85年の第36回、トップバッターの吉川晃司がシャンパンをまき散らしたり、ギターにオイルをかけて燃やしたりとステージ上で大暴れ。床が濡れた影響で、その後、登場したシブがき隊布川敏和が2度転倒する事態となった。


◆「少年隊で『仮面ライダー』」


86年の第37回、白組司会の加山雄三が少年隊の曲のタイトル「仮面舞踏会」をうっかり「仮面ライダー」と紹介…。


◆モックンのコンドームネックレス


92年の第43回、本木雅弘が大量のコンドームをネックレスのように首からぶら下げて出演。なかには白い液体が詰まっている手の込みようだった。


◆米米、ステージ落下


96年の第47回、米米CLUBのボーカルのカールスモーキー石井が「浪漫飛行」を披露した際にステージから客席に転落した。


◆“全裸”ダンサーに弁解


06年の第57回、DJOZMAが女性バックダンサーの脱ぎパフォーマンスを敢行。実際は裸体に見えるボディースーツを着ていたのだが、抗議が殺到して、番組中に総合司会の三宅民夫アナが「裸ではない」と説明した。


◆大島優子がAKB卒業をサプライズ発表


13年の第64回、AKB48大島優子が、グループからの卒業を電撃的に発表。メンバーと一緒に「恋するフォーチュンクッキー」を歌い終えて、自らがセンターを務める「ヘビーローテーション」を歌う直前、突然切り出して、サプライズで卒業宣言した。場内は騒然とした空気に包まれた。


◆金爆が芥川賞又吉と相撲


15年の第66回、ゴールデンボンバーは4年連続で「女々しくて」を歌った。曲途中で樽美酒研二が赤いまわし姿に変身。土俵が登場し、審査員席のピース又吉直樹が土俵に上げられ、着物を脱がされると緑のまわし姿だった。相撲の勝負で勝った樽美酒が担ぎ上げられ、撞木(しゅもく)代わりに除夜の鐘を突くパフォーマンス。最後は又吉が芥川賞受賞作「火花」と書いた紙を掲げて締めくくった。


◆欅坂がパフォーマンス後に倒れ込む


17年の第68回、欅坂46メンバーがパフォーマンス後に倒れ込むハプニングがあった。総合司会の内村とのコラボレーションパフォーマンスの終盤、鈴本美愉が後ろに倒れそうになり渡辺梨加に支えられた。歌唱後、平手友梨奈もステージで崩れ落ち、志田愛佳も倒れ込んだ。3人はメンバーに抱えられながら退場して舞台裏に運ばれた。過呼吸のような状態になった。


◆ユーミンが桑田にチュー


18年の第69回、サザンオールスターズが最終歌唱者として登場した。桑田佳祐らは「勝手にシンドバッド」を披露。さらに、松任谷由実とも“夢の競演”を果たした。ユーミンは腰をくねらせて踊りながら、桑田に近寄った。桑田は「胸さわぎの腰つき〜」と歌いながら、何度もユーミンの肩や腰を抱き寄せた。桑田が「ラララララユーミンさん」と歌いかけると、ユーミンも「ラララララ桑田君」と応じた。2人は密着しながら踊り続け、ユーミンが桑田のほおに口づけするシーンも。会場は最高の盛り上がりを見せた。


◆欅坂の平手がかつがれながら舞台袖へ


19年の第70回、欅坂46が紅白では2年ぶりに「不協和音」を披露し、リベンジを果たした。


17年に「不協和音」をパフォーマンスした際、総合司会内村光良とのコラボ企画でも再び同曲を披露したが、歌唱後にメンバー数人が過呼吸のような症状で倒れ込む事態となっていた。


この年はセンター平手友梨奈ら21人でキレキレのダンスパフォーマンスを披露。ラストは平手が笑みを浮かべながらポーズを決め、大歓声を浴びた。内村からは「よくやった! すばらしかった! 新『不協和音』だ!」と絶賛された。


オンエア上では、ラストのポーズを決め、肩で息をするセンターの平手の頭を田村がなでて、出番を無事に終えた。パフォーマンスで力を出し切った平手は、オンエア後、退場する際に、メンバー数人にかつがれながら舞台袖へと運ばれていった。


◆NiziUがマイクトラブルも


20年の第71回、9人組ガールズグループNiziUが初出場し「Make you happy」を堂々披露。だが、イントロ開始時、1列に並ぶ際に、トラブルが起こったのか、MAYUKAが不在というハプニング? が発生。だが、歌唱開始時には、9人がしっかりそろっており、パフォーマンスを披露した。メンバー全員がそろわなかったことに、NHK広報局は「MAYUKAのマイクトラブルでスタンバイが遅れました」などと説明した。


◆藤井風が岡山の実家から“ワープ”


21年の第72回、テレビの生放送初歌唱となったシンガー・ソングライター藤井風(24)が、サプライズで会場に現れた。岡山の実家での収録で「きらり」を披露すると、映像が切り替わり、東京国際フォーラムのステージに登場。審査員の石川佳純をはじめ、司会の大泉洋や川口春奈までも「ええ?」と驚く中、「燃えよ」をピアノの弾き語りで披露。藤井は「すいません、来ちゃいました。会いたくて」。さらに大トリのMISIAのステージでは、藤井が楽曲制作した「Higher Love」を初コラボして、初紅白の舞台を締めくくった。


◆Vaundyが「そんなもんかい、紅白!」と煽り


22年の第73回は初出場のVaundyが「怪獣の花唄」を歌唱し、「おもかげ」でmilet、Aimer、幾田りらとコラボ出場と席巻した。会場では「そんなもんかい、紅白。行けるよな。行くぜ、ニッポン!」と観客らを煽り、紅白を盛り上げた。


◆三山ひろしのけん玉世界記録が取り消し


23年の74回、三山ひろしは「どんと坂 〜第7回 けん玉世界記録への道〜」を歌唱。今や大みそかの風物詩となったけん玉のギネス世界記録への挑戦はこの年で7回目。過去6回は4回成功して2回失敗。この年前年の127人より1人多い128人に挑戦して、残念ながら失敗だった。3人目のパンサー尾形が失敗してリスタート。16人目で落としたように見えたが最後の三山まで続いて、ガッツポーズ。ギネスの公式判定員が成功と「認定」した。ところが、SNSなどでは「失敗ではないか」との声が多く上がった。NHKはその後に番組内で「映像を確認したら残念ながら失敗していました」と説明した。

このニュースに関するつぶやき

  • 生方アナのミソラ事件は入れないのか? 桑子アナの優勝組言い間違いも事件だぞ?
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