巳(み)年の2025年、年男・年女となる国会議員に関口昌一参院議長や上川陽子前外相、田村智子共産党委員長らが名を連ねる。少数与党で「熟議の国会」が求められる中、政界も「脱皮」を図れるか。それぞれが抱負を語った。
最年長の72歳を迎える1953年生まれは、自民党の鈴木俊一総務会長や立憲民主党の岡田克也前幹事長ら。鈴木氏は「ヘビは脱皮を繰り返し、新しい姿になる。新しいことにチャレンジする象徴だ」と抱負を語った。上川氏は「巳年は力を蓄えていたものが芽を出す、まさに『再生と誕生』の年。新たな志で誠実に活動していく」とコメントした。
還暦を迎える65年生まれの笠浩史立民国対委員長は「(ヘビのように)しっかりと脱皮して政治の信頼回復につなげる一年にすることが私の大事な役割だ」と力を込めた。日本維新の会の馬場伸幸前代表は「もう一回初当選時の気持ちに戻って、国と国民のためになることを考えなきゃあかん」と気を引き締める。国民民主党の古川元久代表代行は25年夏の参院選を念頭に「参院でも与党過半数割れを目指す」と誓った。
公明党の岡本三成政調会長は「わが党自身が脱皮してより良い形をつくっていく」と語り、党首就任2年目を迎える共産の田村氏は「よりパワーアップしなければいけない年だ」と決意を新たにした。
77年生まれは、れいわ新選組の大石晃子共同代表や参政党の神谷宗幣代表ら。大石氏は「(衆院選での議席増を)うまく駆使して、国会の中で爪痕を残す」と意気込んだ。
参院本会議で議長に選出された自民党の関口昌一氏(右)=11月11日、国会内
インタビューに答える共産党の田村智子委員長=10月10日、国会内