石破首相、外交で弾み期待=通常国会、続く試練

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2025年01月12日 08:01  時事通信社

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共同記者発表で握手する石破茂首相(左)とインドネシアのプラボウォ大統領=11日、ジャカルタ郊外(EPA時事)
 【ジャカルタ時事】石破茂首相は11日、マレーシア、インドネシア訪問の日程を終えた。覇権主義的な中国の動向を踏まえ、安全保障分野の連携強化に腐心。今後はトランプ次期米大統領との会談実現に全力を挙げる。「石破外交」の成果を弾みに、少数与党で迎える24日召集予定の通常国会を乗り切りたい考えだが、課題はなお山積。首相の試練は続きそうだ。

 「不透明さを増す国際情勢の中にあって、東南アジアとの信頼関係を強化することは極めて重要だ」。首相は11日、インドネシアで記者団の取材に応じ、今回の成果をこう説明した。

 国際会議以外で首相の外国訪問は就任後初めて。マレーシアとインドネシアはいずれも、東南アジア諸国連合(ASEAN)の有力国だ。中国もこの地域に浸透を図る中、首相は「自由で開かれたインド太平洋」実現の重要性や、経済協力の推進を確認。政府関係者は「両国との関係を一段階引き上げることができた」と意義を強調した。

 首相は、首脳外交を加速させる意向。当面の目標は早期の米国訪問だ。予測困難なトランプ氏と信頼関係を構築し、日米関係の緊密さを内外に印象付けることを狙う。台湾周辺で軍事演習を繰り返す中国や、核・ミサイル開発を進める北朝鮮など、日本周辺の厳しい安保環境について認識の共有も図りたい考えだ。

 「米国第一主義」を掲げるトランプ氏は、ASEANへの関心が薄いとされる。首相には、米国と東南アジア各国の「橋渡し役」を務め、自身の存在感をアピールする思惑も透ける。

 首相は当初、20日の就任式に先立つ訪米を模索した。トランプ氏側からも今月中旬の会談を打診されたが、政権発足前では十分な成果が望めないと判断して見送った。早ければ2月の正式会談を目指すが、通常国会の開会後は2025年度予算案の審議などで日程が窮屈になるため、調整は難航も予想される。

 通常国会を巡ってはまた、政治改革で積み残しとなっている企業・団体献金の扱いが、火種としてくすぶる。禁止を訴える立憲民主党などと、存続を求める自民党の溝は深い。国民民主党が主張する「年収103万円の壁」見直しや、日本維新の会が重視する教育無償化も、落としどころは見えない。

 今夏には参院選と東京都議選が控える。内政に追われるのは必至で、外交にどこまで力を注げるかは不透明だ。 

日インドネシア首脳会談に先立ち、カリバタ英雄墓地を訪れた石破茂首相(右から2人目)と佳子夫人(右端)=11日、ジャカルタ(AFP時事)
日インドネシア首脳会談に先立ち、カリバタ英雄墓地を訪れた石破茂首相(右から2人目)と佳子夫人(右端)=11日、ジャカルタ(AFP時事)

このニュースに関するつぶやき

  • 安倍政権下では考えられない気色が悪い擁護よいしょ記事ですね。総裁選でのデタラメな記事に代表されるようにいかに時事通信が極左である石破政権を希望したかが分かります。時事は極左共産主義通信社ですよ。
    • イイネ!4
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