白茶猫のムタくんが、X(旧Twitter)ユーザー・たなおかサン(@papparapanoneko)さんの家族になったのは、2021年8月下旬のこと。
飼い主さんの妹の知り合いがインスタグラムで保護猫の里親さんを探しているという投稿を見たのがきっかけでした。同居猫のテテくんとの暮らしが落ち着き、そろそろ2匹目を迎えたいと考えていた飼い主さんは、保護主さんに連絡を取り、小さな子猫に会いに行くことを決意します。
「保護主さんのおうちで出会ったのは、白と茶色の被毛をもった小さな子猫でした。震えながら、じっとこちらを見つめていて…。保護主さんからは、地域猫が産んだ子猫だったと教えていただきました。実は、私の妹たちがバドミントンをしているときによく見かけていた子で、妹たちからは『審判』と呼ばれていたようです。その話を聞いて、さらに親近感が湧いてお迎えすることを決めました」
こうして、ムタくんは生後推定2カ月で飼い主さん家族の一員となりました。
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新たに家族が加わり、にぎやかな日々
家に迎えられたムタくんは、当初は怖がりで鳴くこともできないほどの状態でした。
しかし、少しずつ家族に心を開き、かわいらしい声でおしゃべりするように成長したそうです。
「ムタはお迎えした当初、怖がって鳴き声を上げることもできませんでした。でも、今では人間の足を枕にして堂々と爆睡するまでに心を許してくれるように。そんな姿に、家族全員がすっかりメロメロです」
飼い主さんのおうちには、テテくんという元保護猫も暮らしています。ムタくんとテテくん、それぞれの性格を見極めながら、その成長を見守っているそうです。
「テテと比べると縄張り意識や野生本能が強く、去勢手術の前後でもマーキングが続きました。そのため、布団を防水性のものに変えたり、ムタがストレスを感じないよう気を配ったりと家族みんなで対策をしています」
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そんなムタくんですが、現在ではすっかり家族に溶け込み、かわいらしい仕草で癒やしを与えてくれる存在に。「あざとかわいいムタ」と呼ばれ、家族全員を虜にしているようです。
ムタくんと暮らす日々の幸せ
ムタくんは今年3歳になりました。その性格について飼い主さんは次のように語ります。
「ムタは、人見知りだけど家族には甘えん坊。来客があると一目散に逃げてしまいますが、家族の前ではリラックスした仕草を見せてくれます。かわいらしい声で甘えてきたかと思えば、突然プイッと背を向けて立ち去る……。そんなあざと男子なところがたまりません」
さらに、ムタくんには1日のルーティンがあるそうです。
「朝昼晩に決まった場所で過ごすのがムタの日課です。過去にその場所を変えてみたところ、不機嫌そうな顔をされてしまいました。また、ごはんの時間になるとお皿の前にちょこんと座り、前足で『早くちょうだい』と訴えるようにチョンチョンと触れてくる姿がとてもかわいらしいです」
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飼い主さんにとってムタくんは特別な存在。ふたりの猫との暮らしは、家族に多くの笑顔と癒やしをもたらしてくれているようです。
「20年前、愛犬が虹の橋を渡ってからは『もう動物はお迎えしない』と決めていました。でも、テテを迎え、そしてムタが加わったことでその考えが変わりました。ふたりのおかげで、我が家は笑顔と癒やしであふれています。ムタが『このおうちに来て幸せだな』と思ってくれるように、健康で長生きしてほしいと願っています」
ムタくんとテテくんが家族に与える笑顔と癒やしは計り知れません。これからも健康で幸せな日々を家族とともに歩んでいくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)