上方漫才協会が主催する「第十回上方漫才協会大賞」が13日、大阪・なんばグランド花月で開催され、アインシュタインの河井ゆずるが同日付で同協会副会長に就任することが発表された。
【写真】霜降り明星、令和ロマン、エバース…実力派コンビばかりの「第十回上方漫才協会大賞」 今回新設された特別功労賞を受賞した霜降り明星(せいや、粗品)。楽屋あいさつの際に、中田カウス会長から「中田カウスのDNAを持つ男」と呼ばれたことを10年間でうれしかった瞬間として語るせいやが、「僕が次の会長です」と次期会長を宣言。すると、中田会長が「じゃあここで発表しよう」と切り出し、「次の上方漫才協会副会長に就任していただきました」と河合を指名した。河合は「変なタイミング!!」と驚いた様子を見せた。
その後、囲み取材に応じた中田会長は「協会を作った時のパーティーから付き合っていただいて、その時から延々、アインシュタインとは関わってます。後輩の面倒見もいいし、素晴らしいなと思います」と評価。また、「1回も食事に行ったことないし、お茶も飲みに行ったこともない」と明かし、「楽屋で話す時に通じるものがある」と話した。
大阪のお笑い芸能文化の継承と発展のため、若手芸人を育成し、サポートする上方漫才協会主催の「上方漫才協会大賞」は今回で10回を数える。今回の大賞には、各分野のプロデューサーが2024年に活躍した芸人を対象に推薦した46組の中から、バッテリィズ、エバース、令和ロマン、cacao、ジョックロックなどがノミネートされ、ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)が選ばれた。
芸歴8年目以下を対象にした「新人賞」では、三遊間、ぐろう、ジョックロック、ナイチンゲールダンス、金魚番長、家族チャーハンによるネタバトルの結果、ジョックロックが受賞した。また今回、3賞が新設。審査員特別コント作家賞にコットンの西村真二、審査員特別コント作家賞にコットンのきょん、上方漫才協会特別功労賞に霜降り明星が選ばれた。
また、東京都渋谷区の「ヨシモト∞ホール」が3月で閉館することに伴い、新たな劇場として「渋谷よしもと漫才劇場」を今春オープンすることが発表された。
■『第十回上方漫才協会大賞』結果
大賞:ドーナツ・ピーナツ(ピーナツ、ドーナツ)
特別賞:令和ロマン(高比良くるま※高=はしごだか、松井ケムリ)
新人賞:ジョックロック(福本ユウショウ、ゆうじろー)
劇場賞:ラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)
話題賞:バッテリィズ(エース、寺家)
審査員特別コント作家賞:コットン・西村真二
審査委員特別コント演技賞:コットン・きょん
文芸部門賞:カベポスター(浜田順平、永見大吾)、うただ(一石達也、宮本)、エバース(佐々木隆史、町田和樹)、素敵じゃないか(柏木成彦、吉野晋右)
上方漫才協会特別功労賞:霜降り明星(せいや、粗品)