【ニューヨーク時事】日産自動車が米南部ミシシッピ州のキャントン工場で計画していた電気自動車(EV)5車種のうち、小型モデルを中止したことが22日、分かった。EV需要の伸び鈍化や市場競争激化を考慮して判断した。
北米日産の広報担当者によると、同工場では「引き続きスポーツ用多目的車(SUV)2車種、セダン2車種の計4車種のEVを生産する予定」という。計画するモデル数を絞り込むことで「市場のニーズに応え、より多く生産できるようになる」と説明した。
米調査会社によると、2024年の米EV販売台数は前年比7%増の約130万台で、新車全体の8%を占めた。市場拡大は続いたものの、伸びは23年の同49%増から急ブレーキがかかった。トランプ大統領がEV普及策の撤回を宣言したことで、逆風が強まると見込まれている。