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日本科学未来館やオムロンなど5者で構成する次世代移動支援技術開発コンソーシアムは、自律型ナビゲーションロボット「AIスーツケース」の新型を発表した。4月に開幕する「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)で実証実験を行う。
視覚に障がいのある人を目的地まで誘導するナビゲーションロボット。デザインを一新した他、カメラで周囲の画像を認識し、道路や建物、周りの歩行者の動きについても音声でアナウンスするAI音声機能を搭載した。
ハンドル部には、触れると現在の進行方向を確認できる方向提示装置を設けた。また低い位置にある障害物を認識できるように複数のLiDARセンサーを追加。段差の乗り越え性能が向上する新しい車輪機構も採用した。
今後は、パビリオンや施設についてユーザーからの質問に答える機能や、対話からユーザーの興味を推測し、おすすめの行き先を提案する機能なども開発する予定だ。
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AIスーツケースは、IBMフェローで米国カーネギーメロン大学の客員教授でもある工学者の浅川智恵子さんが考案。2017年頃から開発を始め、19年からは日本アイ・ビー・エムなど5社で設立した次世代移動支援技術開発コンソーシアムを中心に開発を進めてきた。
21年に浅川さんが日本科学未来館の2代目館長に就任したのを機に、同館も開発に参加。これまではプロトタイプを使った実証実験や体験会を空港や科学未来館などで行っていた。
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