顔出しNGの敏腕ライターたちが、いま注目のタレントの素顔に迫る『ライターズ!』(日本テレビ系)。9日の放送(深1:30)は、16日に放送される『行列のできる相談所・怒れる芸能人大集合SP』(日曜 後7:58)より、秘書を務める市來玲奈アナウンサーが登場する。
【貴重写真】2011年8月、オーディションに合格した市來玲奈ら乃木坂1期生■『行列』SP、MCの明石家さんまの“手腕”に驚き
『行列のできる相談所』は2002年4月に『行列のできる法律相談所』としてレギュラー放送がスタート。日常トラブルをテーマにした弁護士軍団による法律解説や、豪華ゲスト陣によるエピソードトークなどで人気を博し、21年10月には番組タイトルがリニューアル。現在は、東野幸治、後藤輝基(フットボールアワー)、井上芳雄が週替わりでMCを務めており、市來アナは3代目秘書として、18年10月から出演している。
今回は放送1000回記念ということで、明石家さんまがMCとして登場。ゲストの“怒れる芸能人”長嶋一茂、岩田剛典、ホラン千秋、あのちゃんによる法律相談や、長嶋による遺言書の書き方ロケなど、盛りだくさんの内容で届ける。
さんまとは何度も共演している市來アナだが、収録後「やっぱり、さんまさんにお会いできるのがすごくうれしいですし、さんまさんの横に立つということは今でも夢のような時間」と語った。
これまでスペシャル回ではMCを務めてきたさんま。しかし、『行列』の法律回でMCをするのはこれが初。そのさんまの姿に市來アナは、「弁護士の皆さんを前に堂々とされているのはもちろんなんですが、ちょっとあたふたされている瞬間も見ることができて新鮮でした。弁護士の方々に対しては、東野さん、後藤さん、井上さんへの距離の詰め方とは違う詰め方でしたね」という発見も。
続けて「視聴者と一緒だって思った瞬間が実はあって」と語る市來アナ。番組では毎回1つの事例に対して、弁護士それぞれが違う見解やアプローチを示すため、時には弁護士同士でバトルが起こることも見どころだが、さんまはそこに興味を示していたそう。
「弁護士の方々がバトルを始めたら、すごく喜ばれて『これこれこれ!』って(笑)。あのさんまさんが弁護士さんのバトルを楽しんでいるのが、アシスタントとしてはうれしかったですし、さんまさんが少年みたいになってました」
さらに、さんまから学んだことが。
「改めてさんまさんの頭の中を見てみたいなって思いました。どれだけフル回転してるんだろうとか、引き出しはどこから来るんだろうって。私もアナウンサーとしていろんな方に質問するとなったとき、普通、聞き手ってどうしてもワンパターン化してしまう部分が出てきてしまうんですが、さんまさんはワンパターンになることが本当にないので、見ていていつも勉強になります」
市來アナにとって同番組は初めて担当したレギュラー番組のため、思い入れも人一倍。この番組で市來アナを知った視聴者も多いようで、「『行列の市來さんだ』『いつも見ています』って言ってもらえる機会が圧倒的に多い」とのこと。
この約6年間での自身の変化を尋ねると、「元々大好きだった番組ですし、担当できると決まったときもすごくうれしかったんですが、番組、MC、スタッフの皆さんへの愛がどんどんどんどん増えていきました」と断言。さらに、「行列のおかげで今の自分がある」と言うと、「アナウンサースキル、進行スキルもそうですし、ひとりの人間としても学ばせていただいた部分がすごくあると感じています」としみじみ。
「皆さんが私のことを、ただのアナウンサー・秘書として見ているわけではなくて、一緒に番組を作っていくチームの一員として接してくださっていることが本当にうれしい。私自身が、この番組の魅力をもっと伝えるには、もっと盛り上げるには、と、一緒に考える機会をいただきました。客観的な目も持って番組を作っていくというこのスキルは、行列にいなきゃ学べないことだったなと思います」
■東野幸治の隠れた魅力を暴露「営業妨害ですかね(笑)」
週替わりのMC陣3人について、市來アナからはどう見えているのか聞くと、「東野さんは、“心がない人”って言われていますが、実は、誰よりも気が遣えて、誰よりも周りの人のことを思っている方だなと。営業妨害ですかね(笑)。よく『目が死んでいる』って言われていますが、実はその目の奥に輝きがあるはず」と東野の隠れた魅力を熱弁。しかし、「これ皆さんおっしゃるんですけど、会ったときに本当に初対面みたいなあいさつするんですよ(笑)」というクレームも語った。
東野に続きMCとなった後藤には、「東野さんを信頼しきっているんだなと感じました。だからこそ、東野さんと同じスタイルのMCではなく、後藤さん独自のMCをされていて。私も自分が秘書として3代目なので、その枠にハマらずに、自分の道を切り開いてもいいんだなって思えたんです」と、後藤の姿勢を大いに参考にした様子。
井上は、ミュージカル俳優ながらその卓越したトークスキルを買われ、22年にバラエティー番組MCとして異例の抜擢。自身もアイドルグループ・乃木坂46として音楽に携わっていただけに、「ミュージカル界の大スターが、バラエティ番組の主戦場みたいなところに足を踏み入れるって、なかなか勇気が要ることだと思うんです。でもそこは、さすが帝国劇場で(主演の立ち位置)“0番”に立っているだけあって、度胸と堂々とした姿と判断力、瞬時の判断力は、見ていてすごいなって思う瞬間がたくさんありました」と驚嘆。
さらに、「私が行列にいやすくしてくださっているなと感じていて。ミュージカル俳優さんって、相手の俳優さんのことをうまく引き立たせるじゃないですか、そういう自然なアシスト」と、芸人MCとはまた違ったMCとしての才能に注目していた。
■23年間続く長寿番組の秘訣、時代と「弁護士の見解」の変化
1000回も番組が続いた秘訣について、市來アナはこう分析する。
「ある意味『行列』にしかない変化を遂げてきたこの23年間だったと思うんですが、その中でもやっぱり、法律に原点回帰と言いますか、今の時代にすごく合っているテーマがたくさん出てきていて。20年前の弁護士さんの見解と今の見解の変化が実はすごくおもしろいということや、『行列』は改めて目の付け所がすごいということを、私自身感じました」
その上で、「その1000回のバトンを今回、みんなで受け取ることができたということがすっごくうれしいです」と、再び番組愛が爆発。「時代に負けずに、時代の流行をつかみつつも、いい意味でちょっと抗う駆け引きができて、その切り口で行くんだ、そのアプローチで行くんだって、毎回驚かせてくれていたことが、『行列』の大きな魅力だったんだろうなって思います。『行列』にしかできないことが多かったと自信を持って言えるので、改めて、『行列のできる相談所』は、とても影響力がある最高の番組なんだなと」と胸を張る。
最後に番組の見どころを聞くと、「もうこれは見てください。これは本当に見てほしい」と力説。「ちょっとさんまさんが暴走しちゃったんですよね(笑)。なるほど、これがさんまさんか、と。正直、私は横でめちゃくちゃ焦りました」と気になる発言。キーワードは“名探偵”とのこと。「“名探偵さんま”とは一体何なのか、ぜひ楽しみにしていてほしいです」と、絶妙に気を持たせるコメントを寄せた。
また、「怒れる芸能人大集合SP」というタイトルに掛けて、市來アナが「怒っていること」を聞いてみた。
「怒るってことを極力しないというか、なんか疲れちゃうじゃないですか。だからあんまり考えないようにしているんですけど…」と言いつつ、「自分に対してはすっごい怒る瞬間、イライラする瞬間があります」と告白。その理由は「二度寝」。「本当は家を出る数時間前に起きて、『よし、大丈夫』って状態にしないと整わないんですけど、アラームを準備していても二度寝しちゃって。しかも、韓国ドラマの見すぎで夜更かし(笑)」と、秘書でもアナウンサーでもない、市來玲奈の素顔が垣間見られた。
※取材の模様は、9日放送の『ライターズ!』(日本テレビ系 日曜深1:30)でもご覧いただけます。