西田敏行さん緊急特別番組、2時間半にわたり放送へ　当日開催「お別れ会」の模様も

　昨年10月に亡くなった俳優・西田敏行さんに哀悼の意を込め、テレビ朝日は18日午後6時半から9時まで『緊急特別番組　ありがとう西田敏行さん〜不世出の名優 安らかに…〜』を放送する。

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　『ドクターＸ〜外科医・大門未知子〜』で演じた蛭間重勝などアクの強い役から、西郷隆盛や豊臣秀吉といった歴史上のヒーロー、そして『釣りバカ日誌』の「ハマちゃん」こと浜崎伝助をはじめとするコミカルな役や、観る者の胸を打つ骨太の人物まで。どんな役も味のある自分色に染め上げて立体化し、日本中を楽しませた名優・西田さん。昨年10月17日、突然の訃報が報じられると、日本中が深い悲しみに包まれた。

　番組では、同日午後に都内で執り行われる「お別れ会」の模様とあわせ、西田さんの軌跡をたどる特集「西田敏行 名優＆名作と歩んだ76年」を放送する。俳優を志した少年時代から、遺作となった『劇場版ドクターＸ FINAL』まで、貴重な映像資料の数々や、西田さん自身の言葉とともに濃密な芸能人生を振り返る。

　さらに、『西遊記』（1978〜79年）で共演した堺正章、『鎌倉殿の13人』（2022年）で共演した大泉洋、『釣りバカ日誌』で第7作目（1994年）から妻役を演じた浅田美代子、『人生の楽園』で一緒にナレーションを担当した菊池桃子ら、西田さんをよく知る方々にもインタビューし、その言葉を届ける。

　昭和22年、福島県郡山市に生まれた西田さん。地元・福島を生涯愛し続け、東日本大震災の際には復興にも尽力した。番組では、そんな福島を愛し、福島に愛された西田さんの姿を、代表曲「もしもピアノが弾けたなら」に乗せて届ける企画も。万感の思いを込めて演奏するのは、西田さんの大ファンだと公言するヴァイオリニスト・高嶋ちさ子。今回は、西田さんの地元・郡山市にある福島県立郡山高等学校の名門合唱部とコラボし、一夜限りの美しきハーモニーを天国の西田さんに捧げる。

　西田さん晩年の代表作となった『ドクターＸ』には、第2シリーズ（2013年）から出演し、主人公の大門未知子（米倉涼子）を目の敵にする蛭間重勝を熱演。この役は西田さんにとっても愛着のある役だったそうで、生前は「役者人生で5本の指に入るほど気に入っていた」とも語っていた。

　そこで、今回の緊急特別番組では、米倉や、蛭間に“御意”と忠誠を誓い続けた海老名敬役・遠藤憲一ら、共演者たちの思い出インタビューとともに、『ドクターＸ』における西田さんの軌跡も紹介。さらに特別編として、第2シリーズの第2話も放送する。

　この回は、その後10年以上にわたって敵対する未知子と蛭間の因縁関係、さらには蛭間と海老名の絶対的な主従関係のスタート地点となった、まさにターニングポイントというべき回。また、『ドクターＸ』12年の歴史の中で唯一、蛭間が執刀医として手術台に立ってオペをする、貴重な姿をみることができる。