Netflix版『新幹線大爆破』主人公を車掌に変えた理由 草なぎ剛×樋口真嗣監督、20年ぶりタッグ

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2025年02月12日 19:23  ORICON NEWS

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Netflix映画『新幹線大爆破』4月23日世界独占配信
 俳優の草なぎ剛が主演するNetflix映画『新幹線大爆破』が、動画配信サービス「Netflix」で4月23日より世界独占配信される。旧作で主演を務めた高倉健は犯人役だったが、Netflix版の草なぎは新幹線「はやぶさ60号」の爆破を回避すべく奮闘する車掌・高市役を演じる。変更した理由を樋口真嗣監督が語った。

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 1975年に公開された東映の同名映画が原作。爆弾が仕掛けられた新幹線を舞台に犯人と警察と鉄道職員の息もつかせぬ攻防、極限状態におかれた人間模様をスリリングに描き、海外でも評価の高い作品だ。

 「小学3年生の時に初日に観て以来、大好きな作品。もし人生で3本の映画を選ぶなら、そのうちの1本に必ず入れる」と言うほど旧作の大ファンだという樋口真嗣監督が、現代の日本を舞台に再映画化に挑んだ。

 12日に都内で開催されたラインナップ発表会「Next on Netflix 2025」に登壇した樋口監督は、「50年前の映画も、困難な題材を無理やり実現した作品。50年前と今では社会がまったく違うので、『今の時代に爆弾が仕掛けられたらどうなるか』という視点で再構築した」と話した。

 東映版は、高度経済成長期の日本が舞台だった。時代が変わり、何より犯罪のやり方変わった。昔のように身代金を要求する事件は少なくなり、警察の取り締まりの主流はオレオレ詐欺。「だからこそ、『今の世の中でこの事件が起きるなら、どのような形になるのか』を考え直す必要があった」と樋口監督。

 新幹線のダイヤも大きく変わっている。「東京駅では新幹線が3分に1本ペースで発車している。50年前よりもはるかに複雑な運行システムの中で事件が起きたら、どんな影響が出るのか?徹底的に取材し、リアルな物語を作り上げました」。

 今回、車掌を主人公に設定した理由について樋口監督は「運転士ももちろん重要だが、乗客と直接向き合い、対応し、列車内のあらゆる業務を担うのが車掌。事件と車両を受け持つ責任の板挟みにあう車掌を主人公にするのが一番面白いんじゃないか」と明かした。

 車掌を演じる草なぎと樋口監督は、映画『日本沈没』(2006年)以来のタッグ。「ほぼ20年ぶりで、当時の彼はアラサーだった。それからいろんな作品に出演し、僕はそれを観るたびに『悔しい、また一緒にやりたい』と思っていた。やっとチャンスが巡ってきました。今回の車掌役は、誰かの芝居を受け止めて、ぐっとこらえる役どころ。彼はただ乗り合わせただけで、事件の責任は何もないのに、乗務員として乗客を守らなければならない。その矜持をどう表現するかが大きなポイントだった」と話した。

 また、「あるシーンで、草なぎさんが車両から車両へ飛び移る場面があんです。実はこれは台本になかったもので、現場で『どうせならジャンプしたほうがいい』と思い、スタントチームと相談しながら撮影しました。撮影後、草なぎさんから『監督さ、俺もう20年前と違うんだから』って言われて、あ、そうか、つよぽんもアラフィフだったんだと気づいた(笑)。でも、無茶ぶりにも応えてくれて、本当に素晴らしかった」と撮影中のエピソードも明かしていた。

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