「中国と日本の企業が運用」=容疑者の男、逮捕前の取材に―偽化粧品販売事件
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2025年02月13日 15:01 時事通信社
![時事通信社](https://news-image.mixi.net/media/4/004_jijipress.png)
偽のまつげ美容液を販売したとして、不動産会社役員ら3人が大阪府警に逮捕された事件で、高井慧冴容疑者(24)が逮捕前、時事通信の取材に応じ「中国と日本の企業が販売の運用をしていた」と説明した。府警は中国と日本に製造と販売を担う上位組織があるとみており、グループの実態解明を進めている。
府警は12日、まつげ美容液「EMAKED(エマーキット)」の模倣品を販売したとして、医薬品医療機器法違反容疑などで、不動産会社代表取締役河原一聖容疑者(35)や高井容疑者らを逮捕した。
高井容疑者は逮捕前の取材に対し、知人やSNSで見つけた副業希望者に作らせたフリマアプリのアカウントのIDやパスワードなどを入手していたと証言。そうした情報を日本の企業と共有していたが、その後、中国の企業に渡り、国内化粧品メーカーの模倣品販売に利用されていたとみられるという。
始めたきっかけについては「河原容疑者から『副業で物販をやりたい人がいたら、知り合いがやっているから紹介できる』と勧められた」と説明。さらに「自分やアカウントの開設役らは、中国や日本の企業から手数料を受け取っていた。商品は中国から日本の購入者に直送されるため、具体的に何が売られていたかは知らなかった」と話した。
河原容疑者にも逮捕前に取材を申し入れたが「話すメリットがない」として応じなかった。
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