歌手活動再開に向け決意を語った市川由紀乃 昨年6月から病気療養のため、活動を休止していた市川由紀乃(49)が20日、都内で取材会を行った。
【全身ショット】華やかなワンピース姿で登場した市川由紀乃
市川は昨年卵巣腫瘍の疑いのため検査を受け、7月に患部の手術、診断の結果卵巣がんと診断され 12月まで6回の抗がん剤治療を受けてきたが、今年から少しずつ復帰に向けて準備を進め、3月4日放送のNHK『うたコン』で復帰後テレビ初出演を果たすことが決定した。
この日、市川は爽やかな春めいたのワンピースにショートカット姿で登場し、笑顔であいさつをすると「もう本当にうれしいです。うれしいという言葉は本当にこういう時に出るんだと感じています」と喜びをかみしめた。
病気について、入院も手術も初めての出来事だったという市川に、病気を発見するきっかけを作ってくれた“歌手の大先輩”である由紀さおりから、入院前から手術後、抗がん剤治療の期間にいたるまで優しく、時には厳しく支えてくれたことへの感謝を述べ、12月に再会した際に抱きしめてくれたことを回想。自分を支えてくれているファンや事務所、レコード会社への感謝の気持ちも伝えた。
抗がん剤治療で体毛が全て抜け落ちたことに関しても「もう一度自分が赤ちゃんになったような感覚」で、眉毛や髪の毛が少しずつ再生してくることに喜びを感じ、この年になって貴重な経験ができたと、持ち前の前向きさで向き合ったという。
そして「今日は皆さまに発表があるんですよね?」と振られると、「はい!この度、5月20日に新曲を発売させていただきます。タイトルは『朧(おぼろ)』です!どうぞよろしくお願いいたします」と勢いある言葉と共に、『朧』と一文字、新曲のタイトルを自らの筆で力強く書いた色紙を見せた。
新曲「朧」は前作に続き、作詩は松井五郎氏、作曲が幸耕平氏のタッグとなる。市川を深く理解したうえでプレゼントされた、市川自身が歌い手として追及していきたい情念の世界を描いた楽曲だと説明した。
また、4日放送のNHK『うたコン』で歌唱する「人生一路」(美空ひばり)は、2度目に出演した『紅白歌合戦』で歌唱し、母や亡くなった兄も大好きだった家族の応援歌でもある特別な楽曲。この歌詞に込められている思いが今の自分と重なると話し「当日は色んな思いが込み上げてくると思うが、覚悟を持って歌わせていただきたい」と意気込んだ。
5月19日には、市川の地元でもある埼玉・サンシティ越谷市民ホールからスタートする、復帰コンサート『市川由紀乃コンサート ただいま!』について「もうとにかくただいま!という思いと歌える喜びをかみしめて、皆様に笑顔になっていただけるようなコンサートにしたい」と、新たな決意とともに希望に満ちた笑顔で答えた。