講演する日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員=23日午後、埼玉県鶴ケ島市 ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳代表委員(92)が23日、埼玉県鶴ケ島市で講演し、3月に開かれる核兵器禁止条約第3回締約国会議への政府のオブザーバー参加見送りについて「残念としか言えない。まだそこまでしかわれわれの力がなかったのか」と述べた。
田中さんは講演で、これまでの活動を振り返った上で、「日本の被爆者たちが今まで『核のタブー』を築きあげてきたが、その状況が今崩れようとしている」と国際的な緊張の高まりを指摘。「日本が先頭に立って、3回目の核兵器を使わせないようにしないといけない」と訴えた。