松重豊「劇映画 孤独のグルメ」ノルマ興収10億迫る、コケたら五郎降板返上へ観客に応援求める

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2025年03月02日 12:50  日刊スポーツ

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「劇映画 孤独のグルメ」ファイナル舞台あいさつに登壇した松重豊(撮影・村上幸将)

松重豊(62)が監督・脚本・主演の全てを務めた「劇映画 孤独のグルメ」ファイナル舞台あいさつが2日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。席上で、今年1月10日の封切りから前日1日までの51日間で、興行収入9億8000万円、動員69万人を記録したと発表した。


松重は、この日が31回目の舞台あいさつだった。檀上で興行の成績を聞き「いろいろなところで『10億という興行収入を超えられないと』とノルマ、数字を課せられている認識。超えられなかったら、身を引くと公言してきて」と口にした。その上で「早々に敗北宣言すれば、第2の人生を考えられるが、そうもいかず、この4年間、船頭として船を引っ張ってきたわけで、船を降りることもできない。いかがなものかと…この2カ月は地獄の日々」と吐露。「第2の人生、考えても悪くなかったんですけどね。取りあえず、井之頭五郎を続けるか、続けないかは、もう少しの皆さまのお力添えだと思う」と、観客にノルマの興収10億超えへの後押しを呼びかけた。


松重は、24年7月10日に都内で行われた会見で映画の製作を発表した際「映画として面白いものにした。面白くないと言われたら、この世界にいる資格はない。映画もお客さんが入らず、コケたら五郎をやるのは無理だ」と断言。12年1月にテレビ東京で深夜ドラマとしてスタートしてから演じてきた、輸入雑貨商を営む井之頭五郎役を降板する覚悟を示していた。


「劇映画 孤独のグルメ」は、松重演じた五郎が、フランスに住むかつての恋人小雪の娘・松尾千秋から「子供の頃に飲んでいたスープをもう一度飲みたい」という祖父・一郎の依頼を引き受けて欲しいとパリに呼ばれ、スープ探しの旅にこぎ出す。千秋を杏(38)一郎を塩見三省(76)が、五郎が迷い込む韓国領の島のコミュニティーで暮らす志穂を内田が演じた。松重は「着替えるわけにもいかない」と、撮影現場では五郎を演じたスーツ姿のまま監督として演出し、指示を出した。


松重は映画の企画を構想してからの4年を振り返り「その間、他の仕事をほとんどやっていない。役者の仕事って、どうやるか忘れてきている」とジョークを飛ばした。「映画ができたのは去年の1月くらい。そこから仕上げに入って、どういうふうに、お客さんに劇場に来ていただけるか。今は特に海外の展開。韓国、台湾、中国…お客さんをどう呼び込もうかなと…4年くらい、ずっと映画のことばかり考えていた。スタッフとして映画を支えることが、非常に面白いんですよ」と熱く語った。

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