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北〜東日本ではこの先1か月の気温は平年より高い傾向。春は急加速して、桜の開花も平年より早まる所が多いでしょう。一方、西日本や沖縄・奄美は、今月中頃は寒気の影響を受けやすく、寒の戻りとなりそうです。
●向こう1か月 北〜東日本に暖気流入 西日本は寒気の影響受けやすく
気象庁は今日6日に、最新の1か月予報を発表しました。
1か月平均の海面気圧(左図)は、北日本周辺が平年より高く、高気圧に覆われやすい傾向。一方、西日本や沖縄・奄美は平年並みか低く、気圧の谷や前線の影響を受けやすい傾向です。冬の寒さや大雪をもたらす西高東低の冬型の気圧配置にはなりにくい予測となっています。
上空1500m付近の気温(右図)は、北〜東日本で平年より高く、暖気が流れ込みやすい傾向です。一方、西日本や沖縄・奄美は平年並みか低く、寒気の影響を受けやすい期間があるでしょう。
●北〜東日本は春が急加速 西日本は3月半ばに寒の戻り
1週目(3月8日〜14日)は、気温は全国的に高い傾向。特に北日本と沖縄・奄美は平年よりかなり高い所がある見込みです。積雪の多い所では引き続き雪解けによる雪崩や落雪、川の増水などに注意が必要です。天候は、東日本の太平洋側や西日本では前線や低気圧の影響で、平年よりも曇りや雨の日が多くなる見込みです。
2週目(3月15日〜21日)は、気温は北〜東日本で平年並みか高い予想。一方、西から寒気が流れ込みやすいため、西日本は平年並みか低く、沖縄や奄美はかなりの低温となる可能性も。天候は、日本海側では平年より晴れる日が多いでしょう。一方、西日本の太平洋側や沖縄・奄美は気圧の谷の影響を受けて雨が降りやすい時期がある見込みです。
3〜4週目(3月22日〜4月4日)は、気温は北〜東日本では引き続き平年並みか高い傾向で、春が急加速していきます。東日本では桜が続々と見頃を迎えそうです。西日本や沖縄・奄美も平年並みとなり、春本番の陽気となる日が多いでしょう。天候は、全国的に数日の周期で変わりますが、東日本の太平洋側や西日本は前線の影響をやや受けにくい見込みです。
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●桜の開花は平年並みか早く 最新の開花予想
日本気象協会が昨日5日に発表した最新の桜の開花予想によると、北〜東日本では平年より早く開花する所が多いでしょう。3月が高温傾向なため、急ぎ足でつぼみが膨らみそうです。3月半ばに寒の戻りがある西日本でも、開花が平年より遅れることはない見込みです。
気象台のソメイヨシノの標本木の中では、東京が全国トップの3月22日に開花予想。福岡や高知などで3月23日の予想となっています。4月上旬になると北陸や東北でも開花し始めて、4月下旬には開花前線が北海道へと進む見込みです。
桜の季節まであと2週間ほどです。お花見の計画の参考になさってください。
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