日本製鉄(写真上)と米USスチールのロゴマーク(いずれもAFP時事) 【ニューヨーク時事】バイデン前米大統領が日本製鉄による米鉄鋼大手USスチール買収計画を阻止した問題を巡り、米東部ペンシルベニア州の連邦地裁は12日、口頭弁論を開いた。地元報道によると、原告側のUSスチールは、同業クリーブランド・クリフスなどが買収を妨害する不法行為を行ったと非難。クリフス側は訴訟棄却を求めている。
日鉄とUSスチールは今年1月、クリフスおよび同社のゴンカルベス最高経営責任者(CEO)、全米鉄鋼労組(USW)のマッコール会長を相手取った訴訟を提起。訴状によると、クリフスが米鉄鋼市場を独占するため両者が共謀。日鉄によるUSスチール買収を止めるため虚偽の情報を繰り返し発信したとされる。
USスチールは弁論を受け、「司法はわれわれの味方をすると確信している」とした声明を発表した。