篠田正浩さん(C)Mineko Orisaku 映画監督の篠田正浩さんが25日、肺炎のため亡くなった。94歳だった。27日、表現社が発表した。
【動画】83歳・岩下志麻、結婚秘話を明かす 同社は「映画監督 篠田正浩は 2025年3月25日午前4時55分に肺炎のため94歳で永眠いたしました。ここにみなさまからの生前のご厚誼に深謝し、謹んでご報告申し上げます。故人の遺志に従い、すでに家族葬を執り行いました。後日お別れの会を行いたいと思っております。どうぞご理解の程、宜しくお願い申し上げます」と報告。
続けて「これまで、篠田の映画製作を支えてくださった方々、また映画を愛してくださったみなさまに改めて心より感謝申し上げます。尚、誠に勝手ではございますが、供物、供花、弔電などはご遠慮させて戴きますこと、あわせてご了承くださいますようお願い申し上げます」と記している。
篠田さんは1931年生まれ。1960年、『恋の片道切符』で監督となる。大島渚、吉田喜重らとともに「松竹ヌーベルバーグ」として前衛的名作を発表した。66年に松竹を退社、フリーとなり、翌67年、独立プロダクションの表現社を妻の岩下志麻とともに設立、自主制作を始めた。『『はなれ瞽女おりん』『瀬戸内少年野球団』といった名作を手がけた。