2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、オンライン方式での理科のテストに臨む生徒=14日午後、東京都内の中学校 小学6年と中学3年を対象とした文部科学省の2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のうち、中学理科が14日始まった。中学理科は今回、パソコンやタブレットを使ってオンラインで受けるコンピューター使用型調査(CBT)に移行。アクセス集中回避のため、17日まで4日間の分散日程で実施される。
CBTは、音声や動画などを使った出題もでき、児童や生徒は「GIGAスクール構想」で1人1台配布された学習用端末を使って解答する。中学理科以外に実施される算数・数学と国語、小学理科は、それぞれ従来の筆記方式で17日に行われる。
全国学力テストは子どもたちの学習傾向を把握し、授業や学校運営の改善につなげる目的で、ほぼ毎年実施。出題内容をそろえる必要がなく、CBTでは一人ひとりに違う問題を出し、苦手分野などを詳しく分析することもできる。不登校や長期療養中の児童、生徒が校外から参加できる利点もある。
同省によると、今年度は全ての国公立校と、私立校の35.2%に当たる370校の計2万8149校(8日時点)が参加予定。全体の結果は7月に、都道府県別の結果は8月以降にそれぞれ公表される見込み。

2025年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、オンライン方式で行われた理科のテストの端末画面(開始画面)=14日午後、東京都内の中学校