クレジットカード利用実態データを発表(オリコン顧客満足度調査)(画像はイメージ) 顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEは4月15日、「クレジットカード」の利用実態データを発表。調査は、1月に発表した最新「クレジットカード オリコン満足度ランキング(年会費無料、一般、ゴールドカード)」の調査対象者20,421名に別途聴取を行った。
クレジットカードの申込方法 ※クレジットカード利用実態データ(オリコン顧客満足度調査)
1.クレジットカード申込み方法、オンライン計58.2% オフラインは計41.8%
クレジットカードの申込み方法について単一回答で調査したところ、「スマートフォン・タブレットから」が最多の34.3%。次いで「店頭」が25.8%、「PCから」が23.9%、「申込み用紙に記入」が16.0%と続き、オンライン申込み(スマートフォン・タブレット・PC)は計58.2%、オフライン申込み(対面・書面)は計41.8%となった。
約6割近くがオンライン申込みであったが、対面や書面などのオフライン申込みも約4割と、一定の利用があることがわかった。
2.利用目的は「日常的な買い物」が最多の77.5%、ポイント・マイル目的が続く
クレジットカードの利用目的について単一回答で調査したところ、「日常の買い物の支払いのため(食費や生活費など)」が52.7%で最多となり、次に「ネットショッピングの支払いのため」が24.8%と日常の買い物での利用が約8割を占める合計77.5%となった。
また、「ポイント・マイルを貯めるため」が13.5%と上位2回答に続く結果となり、クレジットカードの利用には、消費と同時に貯めることにも意識が向いていることがうかがえる結果となった。
3.会員サイト・専用アプリで利用したメニュー、「利用金額の合計・請求金額の確認」が最多の76.0%
クレジットカードの会員サイト、もしくは専用アプリのトップページで利用したメニューについて複数回答で聴いたところ、「利用金額の合計・請求金額の確認」が最多の76.0%、次いで「利用明細の確認」の74.2%が続いた。
また「ポイント・マイルの獲得状況の確認・利用」も50.2%と高い割合を占めている。
4.ポイント・マイル利用、最多は「普段の買い物などで使う」の51.7%
ポイント・マイルの使い方について複数回答で調査したところ、「普段の買い物などで使う(コンビニ・スーパーなど)」が51.7%で最多となり、他の用途と大きく差が開いた。次いで「外食したときに使う」が15.6%、「特別なもの・高額なものを買うため貯めてから使う」が14.2%と続いた。
その他では、「ギフト券や商品などに交換する」が13.3%、「別のポイント・マイルなどに交換する」が14.2%と続き、自分流に有効活用している層が一定数いることが伺えた。またマイルの本来の使い方といえる「旅行、航空券などに使う」は10.3%、「ポイント・マイルはほとんど使っていない」が4.3%と、ほとんど利用していない層もわずかながらいることが判明した。
ポイント・マイル利用者のコメントは以下の通り。
●ポイント・マイル利用者のコメント
「ポイント還元率が高く、加盟店も多いので使いやすい。海外旅行保険や空港のラウンジなどのサービスが良い(60代以上・女性 / au PAY ゴールドカード)」
「ボーナスポイントもあり、還元率が高い。商品券が選べる(50代・女性 / エポスゴールドカード)」
「Amazonをよく使う人であればポイント還元率が高い(40代・男性 / Amazon Prime Mastercard)」
「日常でも飛行機でもマイルが貯まり、買い物や旅行に使えるのが良い(30代・女性 / JALカード CLUB-Aゴールドカード)」
5.利用・経験のあるセキュリティ対策、最多は「タッチ決済ができるカードの発行」の25.2%
クレジットカードのセキュリティ対策について、利用・経験のある対策を複数回で調査したところ、「タッチ決済ができるカードの発行(スキミング防止※)」が25.2%で最多に。次いで「カードの利用時の通知・連絡」が21.7%、「ナンバーレスカードの発行(カード番号が見られない)」が19.3%と続いた。
※スキミング:クレジットカードの磁気ストライプに記録されている情報を盗み取る犯罪手口
一方、特に利用・経験していない「特にない」という回答も4割超えの42.8%と一定層いることがわかった。
6.改善してほしいセキュリティ対策、カードの不正利用に関連が上位に
改善してほしいセキュリティ対策については(複数回答)、最多が「カードの不正利用の監視対応」の8.1%、次いで「カード不正利用時の迅速なカード停止対応」が6.4%と続いたが、「特にない」が75.6%と圧倒的に多い結果となった。
セキュリティ対策についてのコメントは以下の通り。
●セキュリティ対策に関するコメント
「様々な機能があるなかで、セキュリティ面での不安感がなく、安心して利用できる。アプリも分かりやすく、使い勝手が良い(60代以上・女性 / ビューカード スタンダード)」
「海外サイトのネットショッピングで使用する時など、セキュリティがしっかりしているから安心(40代・女性 / エポスゴールドカード)」
「カードデザインが良くて、ナンバーレスや二段階認証などのセキュリティもしっかりしている(30代・男性 / メルカード)」
「使用後すぐにメールで利用速報が届くので、セキュリティ面で安心感がある(30代・女性 / au PAY カード)」
一般社団法人日本クレジット協会の発表によると、2024年のクレジットカードの不正利用被害額は555億円(「クレジットカード不正利用被害の集計結果について」より)で、2023年の540億9000万円から2.6%の増加。オンラインでのクレジットカード決済の普及が進む一方で、不正利用の手口も巧妙化しており、被害額は年々増加傾向にある。カードの不正利用に対するさらなるセキュリティ強化は急務であるといえよう。
クレジットカードの不正利用についてのコメントは以下の通り。
●不正利用に関するコメント
「不正利用があった際、誠実で丁寧な対応をしていただいた(50代・女性)」
「不正利用のブロックなど、セキュリティ面で信頼できる(50代・女性)」
「決済をした時点でメールが来るので不正利用された時にすぐ気付ける。ネット専用の番号があり、ネット決済の金額を自分で設定できるので他のカードよりもセキュリティレベルが高いと思う(50代・女性)」
なお、最新「クレジットカードランキング」では、「年会費無料」は【JCB CARD W】、「一般」は【JALカード 普通カード】、「ゴールドカード」では【PayPayカード ゴールド】が1位となっている。