『ラストマイル』塚原あゆ子監督、故・火野正平さんの言葉を振り返り「やばい、泣きそう」

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2025年04月16日 18:11  ORICON NEWS

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故・火野正平さんの言葉を振り返り「泣きそう」と語った塚原あゆ子氏(C)ORICON NewS inc.
 『第44回藤本真澄賞』授賞式が16日、都内で行われ、映画『ラストマイル』の新井順子プロデューサー、脚本の野木亜紀子氏、塚原あゆ子監督が『藤本真澄賞』を受賞し登壇した。授賞式では、塚原監督が故・火野正平さんの言葉を思い出し、涙を浮かべる一幕があった。

【写真】藤本真澄賞を受賞した塚原あゆ子氏

 スピーチで、塚原は「番組に火野正平さんが出てくださって、私の別の映画にも出てくださっていて、現場で『映画なんていっぱいやるもんじゃないぞ。止められなくなる。おもしろい仕事だから』って言われて」と火野さんの言葉を振り返る。

「『じゃあ火野さんがその歳までやってるなら私もその歳までやろうと思っています』と伝えたら、『いや、それはお前が』…」と続けたが、途中で「やばい泣きそう」と涙を堪えた塚原。改めて「『それはお前が後で考えることで、とにかくまっすぐ進んでいくべきだ』とおっしゃってくれました」と声を震わせた。

 「火野さんが最後くださったお酒をいまでも大事にしていて、いい仕事ができたら、乾杯に飲もうと思っています」とし「本日はありがとうございます。これからも頑張っていこうと思います」と笑顔で締めた。

 塚原監督は続けて、「『じゃあ火野さんがその歳までやってるなら私もその歳までやろうと思っています』と伝えたら、『いや、それはお前が後で考えることで、とにかくまっすぐ進んでいくべき』だとおっしゃってくれました」と振り返った。

 受賞理由について主催は「2つの異なるテレビドラマ『アンナチュラル』『MIU404』の世界観をクロスさせたくシェアード・ユニバース)をベースに、新たなオリジナルストーリーを作り上げた。また、現代消費社会の巨大物流システムを背景にとり、多彩な登場人物とドラマ構成により、社会問題を告発するばかりに留まらない多層的な社会派エンタテインメント作品に仕上げた。この特異な創造性が見事に結実し、観客の大きな支持を獲得したその功績に対して贈ります」としている。

 「藤本真澄賞」は、故・藤本真澄は生涯に渡って269本の映画を製作し、「社長」シリーズ、「若大将」シリーズなどの娯楽性に溢れた映画を製作する一方、成瀬巳喜男監督と組んだ文芸映画など、幅広いジャンルの映画を世に送り出し、永年日本映画の製作に対して多大なる貢献、実績を残した。その藤本氏の業績を記念するとともに、故人の念願であった日本映画産業の向上発展の一助となすべく、毎年、全国の劇場公開用として製作、一般に公開された映画の中で特に観客の多大な支持を受け、優れたエンターテイメント性を持った映画の製作者等を中心に表彰するもの。

■『第44回藤本真澄賞』受賞者

・藤本真澄賞:映画『ラストマイル』
新井順子氏(株式会社TBSスパークル)、野木亜紀子氏(脚本家)、塚原あゆ子氏(株式会社TBSスパークル)

・藤本真澄賞・特別賞:映画『ルックバック』
押山清高氏(株式会社ドリアン)、大山良氏(株式会社エイベックス・アニメーションレーベルズ)

・藤本真澄賞・奨励賞:映画『侍タイムスリッパー』
安田淳一氏(未来映画社)

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  • あ〜あ〜 嘆かわしい。イイ年の女性が「やばい」なんて言う言葉使わないで下さいよ。�����������������
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