ガンズ・アンド・ローゼズ ゴールデンウィーク終盤となる5日、米ロックバンド、ガンズ・アンド・ローゼズが神奈川・Kアリーナ横浜で一夜限りの来日公演を開催した。同公演は、1日に韓国で開幕したワールドツアー『Because What You Want & What You Get Are Two Completely Different Things』の2公演目にあたる。日本公演は2022年11月以来、約2年半ぶり。2016年にアクセル・ローズ(ボーカル)がスラッシュ(ギター)、ダフ・マッケイガン(ベース)と再合流して以降、3度目の来日となった。
会場には約2万人の観客が集まり、開演予定時刻の18時を22分ほど過ぎた18時22分頃に暗転。オープニング映像に続いて、代表曲「Welcome To The Jungle」のイントロが流れると、客席からは大歓声が湧き起こった。1987年のデビューアルバム『Appetite For Destruction』の冒頭を飾る同曲が1曲目に演奏されるのは久々で、ファンにとっては新鮮なサプライズとなった。
3時間にわたるステージでは、最新シングル「Perhaps」(2023年)の日本初披露を含む全26曲を披露。『Appetite For Destruction』『Use Your Illusion I/II』『Chinese Democracy』といった各時代の代表作からバランスよく楽曲がセレクトされ、「Hard Skool」「Absurd」といった再結成以降の新曲もセットリストに並んだ。
また、中盤にはダフがボーカルを務め、シン・リジィの「Thunder And Lightning」のカバーを初披露。2023年末に他界したギタリスト、ジョン・サイクスへのオマージュとも取れる選曲で、ステージ袖にいたマッケイガンの妻に向けた「Happy Birthday」の言葉も添えられた。
セットリストの構成は一見するとランダムで、流れに緻密な計算を感じさせない部分もあったが、それがかえって予測不能な展開を生み、観客に鮮烈な印象を残した。序盤では「Mr. Brownstone」から「Estranged」、そして「You Could Be Mine」へと続く緩急ある流れ、中盤ではバラード「Sorry」で会場が静まり返った直後に「It’s So Easy」が炸裂するなど、意外性に満ちた進行が続いた。