衆院予算委員会理事懇談会に臨む与野党議員ら=8日、国会内 立憲民主党、日本維新の会など野党は8日の衆院予算委員会の理事懇談会で、自民党派閥裏金問題の真相究明に向け、旧安倍派幹部だった下村博文元政調会長の参考人招致を要求した。自民党は反対し、公明党は全会一致での議決を追求すべきだと主張。引き続き協議することになった。
同派元会計責任者は2月の衆院予算委の参考人質疑で、安倍晋三元首相の死去後に政治資金パーティー収入の還流再開を要望した幹部について「今は現職ではない」と証言している。野党は昨年の衆院選で落選した下村氏との見方を強めている。
招致は全会一致が原則だが、委員の過半数を占める野党は多数決での議決も辞さない構え。理事懇後、安住淳委員長(立民)は記者団に「賛否が分かれた中での議決はできれば避けたい。丁寧に調整してほしいと与野党に伝えた」と語った。