警視庁本富士署を出る戸田佳孝容疑者=9日、東京都文京区 東京都文京区の東京メトロ南北線東大前駅で東京大3年の男子学生(20)が切り付けられた事件で、逮捕された無職戸田佳孝容疑者(43)が「生活が立ち行かなくなったことも、事件を起こした理由の一つだ」という趣旨の供述をしていることが11日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁が同容疑者の口座などを調べたところ、少なくとも直近は定期的な収入がなかったことも判明。同庁は金銭的な困窮が動機の一因となった可能性もあるとみている。
捜査関係者によると、同容疑者は「中学時代に親から教育虐待を受けた。度が過ぎると子どもがぐれて、罪を犯すと世間に示したかった」などと供述。その上で、「生活が立ち行かなくなったことも事件を起こした理由の一つだ」と話している。