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2024年8月、熊本県大津町の女子中学生が町の事業で訪れた米国のプールで溺れ死亡した事故で、町が設置した事故検証委員会(委員長・中川保敬熊本大名誉教授)は「(町の)危機認識と対策が十分でなかった」なとどする報告書をまとめた。
16日、中川委員長から報告書を受け取った金田英樹町長は「内容をしっかりと精査の上、再発防止に生かしていきたい」と述べた。金田町長が遺族に直接、報告書の内容を説明する。
中学生は昨夏、姉妹都市のネブラスカ州ヘイスティングズ市に中高生を派遣する事業に参加した。昼食後にレジャー施設プールで泳ぎ始めたところ溺れ、ライフガードに救助されたが死亡した。
報告書は、水深約4メートルのプールを利用するプログラムを組みながら町が施設の構造を詳しく理解できておらず、随行職員にも伝えられていなかったと指摘。危機管理態勢が不十分で、水深が深いエリアへの立ち入りを禁止していなかったことが事故につながったと分析した。
検証委は1月以降、現地当局が作成した事故報告書や参加生徒への聞き取り内容の精査などを進めていた。町は今後、報告書をホームページに掲載する。【野呂賢治】
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