埼玉県茶業研究所の茶畑で、茶葉を摘まれる天皇陛下=24日午後、埼玉県入間市 天皇陛下は24日、第75回全国植樹祭出席などのため、皇居から車で埼玉県を訪問された。1泊2日の日程で、皇后さまも同行する予定だったが、体調に支障があり、取りやめた。
側近によると、最近、行事が続いて疲れがあり、両陛下で相談の上、24日朝の出発前に取りやめを決めた。皇后さまは準備して待っていた人たちに申し訳なく、心から残念に思っているという。「四大行幸啓」と呼ばれる主要地方行事の欠席は、令和では初めて。
陛下は24日、狭山茶の振興に取り組む県茶業研究所(入間市)と、県立入間わかくさ高等特別支援学校(同)を視察。研究所では、違う品種の茶葉を手に取り、「それぞれ香りが違うわけですね」と話した。
支援学校では、生徒らが育てた農作物を加工し販売する校内のカフェを訪問。生徒らに「これからどういうことをやっていきたいですか」などと声を掛けた。25日は秩父市の秩父神社を訪れた後、植樹祭の式典に出席する。

埼玉県茶業研究所に到着された天皇陛下=24日午前、埼玉県入間市

職業学科の生徒の取り組みについて話を聞かれる天皇陛下=24日午後、埼玉県入間市の県立入間わかくさ高等特別支援学校(代表撮影)