訪米前に取材に応じる赤沢亮正経済再生担当相=29日午後、東京都千代田区 赤沢亮正経済再生担当相は29日、トランプ米政権の関税措置を巡る4回目の日米閣僚級交渉に向けた訪米を前に、東京都内で記者団の取材に応じた。赤沢氏は「可能な限り早期に日米双方にとって利益となる合意を実現できるよう、立場の一致に向けて実りある協議をしたい」と述べ、交渉の前進に意欲を示した。
訪米は29日から4日間の日程で、交渉は現地時間30日に行う予定だ。赤沢氏は「貿易の拡大、非関税措置、経済安全保障面での協力などについて閣僚間で議論を深めていきたい」と説明。米側の出席閣僚は最終調整中とした上で、前回欠席したベセント米財務長官に関し「カウンターパートなので、今回必ずお目にかかりたい」と強調した。
また、米裁判所が関税措置の差し止めを命じたことが交渉に及ぼす影響については、「判決の内容、影響を十分に精査しつつ、適切に対応していく」と語った。