底上げ策「全国民に恩恵」＝年金法案が参院で審議入り

　将来世代の基礎年金底上げ策を盛り込んだ年金制度改革関連法案が４日、参院本会議で趣旨説明と質疑が行われ、審議入りした。底上げ財源にはサラリーマンが入る厚生年金の積立金を用いる。石破茂首相は「（実施した場合）最終的にほぼ全ての厚生年金受給者の給付水準が上がる」と述べ、一部の高所得者を除く全国民に恩恵があると強調した。立憲民主党の森本真治氏への答弁。

　法案は衆院で政府提出法案に底上げ策を追加。自民、公明、立民３党などの賛成多数で５月３０日に衆院を通過した。自民は今月１３日の成立を目指している。