昨年出生数、初の70万人割れ=出生率も過去最低1.15―少子化加速止まらず・厚労省

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2025年06月04日 14:31  時事通信社

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時事通信社

親の指を握る赤ちゃん(資料)
 厚生労働省は4日、2024年の日本人の人口動態統計を公表した。24年に生まれた子ども(出生数)は68万6061人で初めて70万人を下回り、統計がある1899年以降最少となった。1人の女性が生涯に産む見込みの人数を示す合計特殊出生率も1.15と過去最低を更新し、いずれも9年連続の下落となった。

 出生数は、1949年の約269万人がピークで、75年ごろ以降は減少傾向にある。2016年に100万人を割り、19年に90万人、22年には80万人をそれぞれ下回った。政府は「こども未来戦略」に基づき重点的に対策を進めているが、加速する少子化に歯止めがかからない状況だ。

 24年の出生数は前年比4万1227人減で、出生率も同0.05ポイント低下した。国立社会保障・人口問題研究所の推計より15年ほど速いペースで少子化が進んでおり、厚労省は「危機的な状況に変わりはなく、対策に力を入れる」としている。

 都道府県別で出生率を見ると、西高東低の傾向があった。東京が前年に続いて1を割り、0.96と最も低く、次いで宮城1.00、北海道1.01だった。最も高かったのは沖縄の1.54で、福井が1.46、鳥取、島根、宮崎が1.43で続いた。

 減少傾向だった婚姻数は2年ぶりに増加。前年比約1万組増の48万5063組だった。平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.8歳で、第1子出生時の母親の平均年齢は前年と同じ31.0歳だった。

 死亡数は160万5298人となり、75歳以上の高齢者が8割を占めた。出生数が死亡数を下回る自然減は91万9237人と過去最大で、人口減少も進んでいることが浮き彫りとなった。 

このニュースに関するつぶやき

  • もっとも、自分も聖人君子って訳じゃ無いから、氷河期世代を作り出したせいで市場そのものが縮小している事に関しては、上の奴等に対してザマーミロとしか思わんけどね。
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