子どもの「6月病」注意=不眠や吐き気、症状深刻―専門家「SOS見逃さないで」

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2025年06月09日 14:01  時事通信社

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時事通信社

学校の教室(資料)
 新生活が始まり2カ月が過ぎた。この時期になると日々の疲労が蓄積し、心身の不調を訴える「6月病」となる人も多い。特に子どもに関しては、進学や進級による環境の変化から不登校が増える傾向も指摘される。梅雨の季節と重なり自律神経のバランスも崩しやすく、専門家は「子どものSOSを見逃さないで」と呼び掛けている。

 6月病は「5月病」と同様、心身の不調を表す総称で、医学的には適応障害に分類される。主な症状としては、朝起きられないことに加え、不眠や頭痛、腹痛、めまい、吐き気、倦怠(けんたい)感、食欲低下などが続くのが特徴という。

 文部科学省によると、2023年度の小中学校の不登校児童生徒数は過去最多の34万6482人だった。児童らの不登校が始まった月別のデータはないものの、増加の背景に6月病の存在を挙げる声は根強い。

 子どものメンタルヘルスに詳しい、はるの木こどもクリニック(横浜市青葉区)の斎藤陽院長(55)も、6月に入ると子どもの不登校が増える印象があると指摘。具体的な症状が出る前段階で異変に気付くことが大事とし、「学校での話をしなくなったり、いつもより元気がなくなったりするなど、わずかな異変に気付いてほしい」と話す。

 異変に気付いた際の向き合い方についても、「急に問い詰めるのではなく、まずは趣味の話題などで会話を増やしつつ、子どもたちから抱える問題を話しだしてくれるのを待つことが重要」と強調。「異変が続くようであれば、学校担任やスクールカウンセラーへの相談や医療機関の受診など早めの対応が望ましい」と話している。 

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  • 心身の不調どころか元気すぎて。虫や生物を追いかけてハチャメチャ。玄関先や車がめちゃくちゃ汚くなって私のメンタルがやられてる。
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